北米:テルミドール共和国

【テルミドール共和国:欲得に塗れた】

その建国は聖暦880年、新王朝国家の一つで最初は魔神を撃退した跡地を巡って傭兵団やら騎士やらが勝って気ままに土地を奪い合う混沌とした「力こそ正義!」が横行していたが、やがてブリューヌの後ろ立てを得たカッサンドラ・スバースクが六人の友(後の七英雄)と共に一帯の諸侯を何とか統一、建前上、共和制を謳っているが実際は26の有力家から、中央政府に供出する兵力に応じて席を割り振り議会制をとっているだけで、各地方都市はその地を治める諸侯が好き勝手やっている。
最近はオルテとも通じゴーレム技術を手にする。建国時に暗殺ギルド「マフィーア」が関与しているともされ、いろいろときな臭く悪い噂(実際に噂レベルではなく、今でも暗殺、奴隷商売、アトランタ部族の土地の強奪等々)が絶えない。
中央政府の役割は、公正な裁判(主なものは土地争い)と何か事があった場合の兵員派遣。現在のミッション・ルース大統領は様々な悪癖を一掃するべく四苦八苦している。特産品は琥珀で、これを大量に月門を使って売りさばくことで国力を維持しているといって良い。

■政体:議会選挙制
■首長:ミッション・ルース大統領
■宗教:聖神信仰
■首都:ネブラスカ
■言語:交易共通語
■人口:約650万/人間6・精霊2・その他2
■通貨:ドル
■月道:無し、オルテ&ブリューヌの月門都市との交流はあり
■主産業:農耕、牧畜、狩猟
■主資源:穀物、食肉、毛皮、穀物、鉄、琥珀
■軍事:約12~20万

テルミドール公安騎士団(SPI)
・4個師団分の戦力と4体の竜騎兵を有する大統領直属の騎士団。欧州の騎士団とは違い憲兵としての側面が強い。元々は諸侯からの寄せ集めで有力議員の一声で兵を引いてしまう様なものだったが、先代と今の大統領が私財を投じてテルミドール共和国の騎士団として再編し、ようやく国内諸侯のご乱行を制する事ができるようになったが、先代が戦力の要としてオルテに発注した竜騎兵の元となった遺骸は、地元の部族の守護竜であり、これによりアトランタ部族連合との仲は最悪となっている。

四門の竜騎兵
・普段は首都ネブラスカの四方の城門に駐機している事からこう呼ばれる。
「無限の正義」「強襲せし自由」「摂理の伝承」「運命の衝動」の4体

地方騎士団/26個師団分の戦力を有しているが、各有力諸侯の私兵なので兵員・練度はバラバラ、中にはオルテとの交易でゴーレムを保有する者もいる

■その他の地勢

・オザーク山地
首都ネブラスカ南方にあるルース家の領地。琥珀の一大産地として知られ先代、現大統領のSPIの再編成は、この財源があったればこそである。
・ビアトリスとビアトリス湖
二十六候家唯一の妖精族レイリア家が治める風光明媚な土地、水と風の大精霊の夫婦と守護契約を結んでおり、白の教団の影響力が低く、異種族に最も寛容な土地柄である
・二十六候家と議会派閥
ネブラスカの中央評議会の定員は115名、最大はルース家の10席、最少はロズウェル家の1席、首都に近くほぼ常駐していても領地経営が可能な主都閥と議会には主に代理を出席させている地方閥にまず大別され、そこからオルテ、ブリューヌ、ロタリンギア(神聖レーア)との繋がりによる3会派に別れており、国政を決める議会は紛糾するのが常である。
・七英雄と国名
建国の英雄カッサンドラとその友六人(獣兵衛、レイチェル、テルミ、ナルニア、ヴァルケンハイン、白騎士)の総称、建国直前にテルミが死亡し、彼の名を冠した国名としたとなっているが、建国時にも暗躍した暗殺ギルドの長の名がテルミで、暗に始末されたのでははないかとの噂も・・・

■主要都市

・首都ネブラスカ(人口:10万)
元々最低限の首都機能のみが存在する都市で以前の人口は1/3程度だったが、先代~現在の大統領の肝いりで見直しが図られ現在の規模まで拡大された。テルミドール公安騎士団本部、テルミドール国会議事堂、テルミドール最高裁判所以下各省庁、白の大聖堂、冒険者ギルドが存在する。
・カンザス(人口:20万)
二十六候家の地方閥ロタリンギア派の首魁、バラダ家が治めるテルミドール最大の交易都市。地方閥としては珍しく5名の議員を中央評議会に送り込んでいる。
・オマハ(人口:9万)
二十六候家の主都閥ブリューヌ派の首魁にて、ルース大統領の親友であるナデジダ・リーエルの治める城郭都市。
・オーガラーラ(人口:5万)
地方閥でも異様を誇る、鬼族のハイアラキ家が支配する。テルミドールで唯一、アトランタ獣人領と仲が良くオルテと仲が悪い。
・リベラル(人口:6万)
テルミドール西部の中心都市で地方閥オルテ派の首魁、ニーヴ家が治める都市の規模に似合わぬ、強力なゴーレム兵団を保有している。
・ロズウェル(人口:2万)
サクラメント高地の開拓都市、カッサンドラの次女が嫁いだユーゾッタ家が治める。現在の党首は12歳のアマドア、地方閥のシンボル的存在である。
・デ・モイン(人口:4万)
元々アルディギア王国との最前線基地だった城郭都市。現在は緊張は解かれて交易都市として発展させている。地方閥ブリューヌ派のバスコ家が治める。バスコ家の私兵騎士団は精強で知られている。
・ハッチンソン(人口:4万)
都市閥の首魁ルース家の治める琥珀の取引で名を知られる都市。ルース家は初代がカッサンドラの長女を娶っており、国内ではかの騎士の直系の家系として認識されている。

■人物

ミッション・ルース
(テルミドール共和国大統領/男/人間/38歳/水戸黄門野郎、金髪、碧眼、日焼けした赤い肌:白)
良く言えば豪放磊落。お忍びで各地の有力者とコネクションを築きつつ国内の不正を叩っ斬っているらしく、「水戸黄門野郎」と呼ばれる。(少なくとも表面上は)かなりちゃらんぽらんな性格で、いろいろと「ご乱行」が目立つが、3期以上再選されており政治家としての腕は確か。

テルミ
(マフィーア・ギルド長/?/?/?/?)
テルミドール共和国内の影に潜む「マフィーア」のギルド長が代々名乗っている。
テルミドール国内のありとあらゆる犯罪に絡んでおり、その手は国外にも及んでいると言われている。

オスカリオン・ハリス
(二十六候家ハリス家党首/男/150歳/ドワーフ/黒髪、黒目、赤褐色の肌)
ロズウェルの隣、オクラホマ山地西部一帯(鉄の産地)を領するハリス家の党首。アマドア・ユーゾッタの後見人。アルプス山脈のドワーフ族に繋がる人物であり、カッカンドラ・スバークスの現存する唯一の直弟子であり、七英雄を直接知る二人の内の一人。剣技と剣を鍛える事のみを追求する古風且つ頑固な人物である。

ルビール・レイス・デラ・レイリア
(二十六候家レイリア家党首/男/126歳/人間(半妖精)/紫のメッシュが入った銀髪、青い目、白い肌)
七英雄の一人ナルニアの養子の妖精族の血を濃く引くレイリア家党首。都市閥で基本反オルテ、反ロタリンギアだがその辺は上手くやれる老獪な政治家、ミッションがお忍びで好き勝手出来るのは彼の存在があるからこそである。七英雄を直接知る二人の内の一人だが、彼が知っているのは養母のナイルニア、獣兵衛、レイチェル、ヴァルケンハインの四人だけだと言う。