【南方南部略史】
聖暦以前・紀元前1200年~1000年「神滅戦争(一時中断)」
・南方に八柱の竜神指導の元、八竜の王国(マルドーク)なる先史文明と呼ばれる国家が出来上がる。
聖暦以前・紀元前1000年~350年「神滅戦争(VS現神or古神)」
・三神群の争い激化するも八竜神はこれを静観、唯一戦火を免れたため多種多様な氏族が流れ着き、竜神の庇護下に入る。
聖暦以前・紀元前350年~100年「神滅戦争終結」
聖暦以前・紀元前100年~「天界、幽界、幻想界、魔界が創造、冥界の整備」
聖暦元年
・最後まで残っていた神殺しが物質界を去る…際に八竜神もこの地を去る(拉致)
・以後は八竜の系譜の八王国が残る。
「大陸北側からアヴィーシュ炎竜王国、アイサース天龍王国、セパレール星竜王国、ジュレパーニュ陽竜王国、ジェスキー地龍王国、イルドレフ幻龍王国、ナーベル月竜王国、ベルザ海龍王国」
聖暦100年~200年
・白の教団の改革派が新たな聖都を建設を目指し、ワースランを出立。布教活動をしながら西進を開始。
聖暦200年~300年
・追い込まれた黒の教団、魔王降臨を願うも儀式に失敗(?)し、多数の魔王(アジ・ダカーハ)を無秩序に顕現させてしまう。南方に真紅の蟻帝クアールンが顕現し、八王国を蹂躙する。
聖暦325年
・白の教団一派が初めて南方に到着し布教&黒の教団との闘争を開始するも、信仰の違いで当初は地元勢力とは足並みがそろわず。真紅の蟻帝を南方半島からマダガスカル半島へ追い出すまでに50年以上の歳月を有する。
聖暦400年~500年
・戦による疲弊と聖神・竜神との信仰の違い等から八王国が崩壊、長い戦乱の時代に突入する。
・冥府十一神に連なる三柱の真祖(忘却の戦王、滅びの瞳、混沌の皇女)がそれぞれの国家の建設を宣言。魔王達に宣戦布告する。
・《アトランタ》大陸を支配した魔王達、セフィロトの樹騎士団領・大日本帝国・真祖に戦争を仕掛けるも敗戦、幾柱かの魔王が滅ぶ。
聖暦500年~700年
・魔王(黒)サイド、巻き返しを図り各地にそれぞれ幹部を派遣し(中には魔王が自ら出向き)拠点の確立と侵略を再開。
・南方では戦乱が続き、黒の教団が新たな魔王の復活を画策し、成功の一歩手前までいくものの八竜の血を引くとある海賊が教団の陰謀を暴きこれを滅ぼした。これを機に戦乱も一応の収束を見せ始める。
聖暦700年~900年
・教団を潰した海賊が海の一族として名を上げ、海の王国メロエを建国。
・他も都市国家単位にまとまり始める。
※新西蘭島のアトランティスへの月道が発見される。
聖暦900年~1000年現在
・海の王国主導で現在の都市(小)国家単位での緩い同盟「レムリア海洋同盟」を締結。
・メルキア帝国との交易が開始される
聖歴1001年~現在
・天之瓊矛により新たにジオード世界が成立。入口として豪州がゾディーク大陸として新生。結果、西方からの月の門が全て消失、世界による都合合わせで関係者が消滅するという事件がおき、各国の政治・経済に軽度の混乱がおきる。
・ゴブリンプリンセスに端を発する騒動にラウナ島の狂雷がしゃしゃり出て消滅。結果、海賊の根拠地でもあったラウナ島の争奪戦が始まろうとしている。
【八竜神信仰&南方基礎知識】
南方は現在、約30の小国家が存在しており総人口は1100~1200万程と思われる。大多数の国が緩い同盟を組み表だって争ってはいない(ヴィンソン、ラウナ、センベスのダーク・トライアングルを除く)が、長い戦乱の中でのわだかまり=八(竜)王国の系譜と信仰の違い、2つの軸による複雑怪奇な対立感情が存在する。
野良竜の多さは恐らくセフィーロ一だが、若い個体が多く老竜は稀、古竜の存在が確認されているのはシャデク島のみ。国の戦力は竜騎士であり竜騎士の保有数=国力。他の兵や騎士は治安維持とみられる風潮がある。
【八竜神】
世界融合時に南方の守護者としてこの座についた旧世界・精霊界の竜(蛇)神達。竜が精霊界出自、龍が旧世界の神であり元は創造神に値する強力な存在。精霊界出自の竜には旧世界の蛇神が融合していると見られる。八竜神(マルドゥーク)とひとまとめにされているが、元がチグハグな出自なこともあって八竜の仲が良いとは言い難く、それが子孫の竜や信徒たる各氏族にも影響を与えている。
竜=龍と竜人を直接の眷族に、他の種族を庇護下における信徒としてあったが、幾ばくかの創造の権能を残していた事により人間族と竜人族のハーフである。南方独特の種族たる人竜族を生み出した。
八竜は以下の八柱
◆天龍王ユルルングル(聖なる泉「ミルリアナ」に棲む、銅の身体を持つ父なる蛇龍、天候を司り、彼の声は雷であり、彼の住まう泉は虹色に輝き全てを癒す力を持つという)
◆地龍王ロウ・ヴ・デゲイ(最も巨大な龍、地下に住み寝返りで地震を起こすと言われている、信者は龍の眠りと大地の豊穣を祈る)
◆海龍王ワラガンダ(元は大気と雨を司どる大精霊、世界融合の折に虹蛇と習合しレムリア海を司る龍神となった女神。豊漁と津波という相反する権能を持つ。ワンジナでは偉大過ぎ虹蛇ワルタハンガのままでは権能が復讐&津波と洒落にならなかったためこうなったと思われる)
◆幻龍王エインガナ(元はオーストラリアの伝承の創造神の一柱、死と再生を司る龍神。転じて冠婚葬祭&子供の誕生時に必ず名を呼ばれる神となった)
◆炎竜王アヴィー・ウングッド(元精霊界の炎の大精霊と旧世界の虹蛇が世界融合時に習合した存在。聖なる火、正義・真実を司る天罰神)
◆陽竜王ジューア・ガレルード(元精霊界の光の大精霊と旧世界の虹蛇が世界融合時に習合した存在。善なる光、良き統治・希望を司る守護神)
◆星竜王セム・ヴォルフィード(元精霊界の刻の大精霊と旧世界の虹蛇が世界融合時に習合した存在。生々流転の星、過去・未来を司る運命神)
◆月竜王ナジェム・フェブリゾード(元精霊界の闇の大精霊と旧世界の虹蛇が世界融合時に習合した存在。永遠の闇、停滞・静謐を司る不死神)
(天VS炎、地VS陽、海VS星、幻VS月、竜VS龍)
【ストレンジャー(亜人族)】(体8:技8:心5:霊5:運6)
■ブラッドライン/〇竜or龍 メイキング時 天龍=風、地龍=土、海龍=水、幻龍=幻、炎竜=火、陽竜=光、月竜=闇、星竜=刻
★常時:常時
・〇〇で選んだ祖竜(龍)と同じ属性になり魔術の判定とコストに+1のボーナス
Lv6:竜眼(瞳孔が縦になり、1シナリオに1回、属性の魔術の判定に+1d)
Lv13:竜尾(宣言:魔力の尻尾が生え運動判定に+1Dのボーナス。ただし発現時と維持にMPを毎R10点セットアップに消費)
Lv20:竜翼(宣言:尻尾の他に魔力の翼が生え飛行が可能に移動に+10。ただし発現時と維持にMPを毎R10点セットアップに消費)
『説明』
ナガロ(人竜族)である事を表すスキル。
平均寿命は約90年。平均身長は約175~180cm。男女とも大柄で身体の何処かに人竜族である証の鱗がある。
セフィーロ南方大陸の主であった八竜神が、幾ばくか残っていた旧世界由来の創造の権能を使い創造した人間族と竜族のハーフである。優れた身体能力に竜由来の魔術への適正と非常に優秀な種族ではあるが、同時に弱点も顕著に引き継いでしまっている(属性が決まっているため対抗属性の攻撃に弱い)
種の傾向として勇敢で義侠心に厚いのだが、反面感情豊かな分、意固地で身内と他人の境がはっきりしている所がある。一度身内認定されてしまえば家族同然に扱われるがそれまでが大変な人々である。
髪の色:黒、茶、祖となる竜の色
瞳の色:黒、藍、茶、祖となる龍の色
肌の色:白or褐色
言語:竜語、地方語

①「通称」国家or都市名(主要信仰/主要氏族)統治種族
②イデーフ(氏族名)キレフ(名)・ナガラ=ユルルングル(幻龍王の寵児/等の始祖との関係)
〇建国は聖歴840年頃、一度滅んだ幻龍王の神殿跡地に幻龍王縁の人竜族達が集まり作った村が起源と言われている。元々神殿を建立できる石材には恵まれたため街並みは立派で、モーライン大森林の妖精族や精霊族とも交流を持つが、他の都市国家とは一切接点を持っていなかった。920年頃に服属を命じてきたアーラザル軍を叩き返した事でその名が知られるようになり、海の王国(メロエ)が聖歴950年呼びかけた「レムリア海洋同盟」には参加している。
■首 長:イデーフ・キレフ・ナガラ=ユルルングル
■紋 章:一本杉に絡み付く龍
■政 体:専制君主制
■言 語:竜族語、精霊語、レムリア語※
■人 口:約24,000(周辺人口約20万:人竜族、人間族、他)
■軍 事:凍空騎士団1000名、龍騎士6名
■主産業:農耕、漁業、手工業
■主資源:米、魚、石材、木材
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・旧幻龍王神殿
聖歴600年代半ばまでは幻龍王の正神殿。神殿の守護者たる老龍が対魔王相手に出払った隙に何者かの攻撃を受け、信者諸共焼き尽くされて滅びた。当時は黒の教団の手の者かと思われていたが、後に炎竜王氏族の過激派の仕業と判明し、権力闘争にも敗れた過激派はアーラザルから放逐された(後にコラズムを支配する罪を犯した一族)現在は亡霊の棲家になっていて近づく事は禁止されている。
・レムリア語
南方大陸南部の地方語=公用語扱いの言語、八竜王国時代は基本竜語が公用語だったが人族等には発音しにくい音が多数&文字も存在しなかったので、異種族にも発音が用意で文字に対応したこの言語が創作された。
■人物
【イデーフ・キレフ・ナガラ=ユルルングル】
種族:人竜 性別:男 年齢:35歳
称号:ムラービト国公王、龍騎士
・旧八竜王国の王家の血を引くと自称している初代から数えて16代目の王。元龍騎士団長で5年程前に王位を継いだ。豪放磊落を絵に描いたような人柄で民の受けは良いが、政治的な駆け引きは苦手な模様。自覚はあるので助言をもらえる賢者を探しているが…
〇建国は聖歴720年頃、先の幻龍王神殿襲撃犯のコトホニー氏族を放逐し、それ迄のダルーニョ国から新たに獣人族のエスレル氏族中心のアーラザルが起こった。
その後は炎竜王神殿を中心に神権国家として己を律してきたのだが…神殿が力を持ち…800年代後半から行き過ぎた正義が目立つようになり…ついにささいな事から当時の神官長が隣国のムラービトの服属を言い出し宣戦を布告、当時の国王の制止を振り切り賛同者の竜騎士2名と神官戦士100名で侵攻…当時のムラービトに龍騎士がいるとは知らず…惨敗。
国王主導で逝きすぎた正義忠の排除を行ない、敗残の神官長を捕らえてムラービトと講和。その後は共に「レムリア海洋同盟」に参加して平和を享受しているが、王国と神殿との間の深い溝は現在でも修復できておらず、喫緊の課題である。
■首 長:エスレル・カージュ・ボース=ウングッド
■紋 章:竜と狼
■政 体:専制君主制
■言 語:竜族語・獣人語、精霊語、レムリア語
■人 口:約46,000(周辺人口約50万:獣人族、人間族、他)
■軍 事:戦狼騎士団2500名、竜騎士15名(国10名/神殿5名)
■主産業:農耕、手工業
■主資源:米、麦
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・炎竜王神殿
聖歴以前より現在の位置に鎮座する炎竜王の神殿。神殿は小山の頂上にあり門前街としてアーラザルは昔から発展してきた。
神殿は常に守護者の老竜が目を光らせ、300名ほどの神官や聖騎士達が鍛錬を続けている。正義・真実を司る炎竜の使徒として80年前の出来事は慚愧の限りだが、神殿の権威が駄々下がりした事(神官・聖騎士の数が最盛期の半分程)に関して王家に対して思う所があるようで表立って対立こそしていないが、両者の間の溝は深い。
■人物
【エスレル・カージュ・ボース=ウングッド】
種族:獣人(狼) 性別:男 年齢:46歳
称号:アーラザル国公王、白狼公
・アーラザルの現国王、獣人族としては老齢に差し掛かっており、髪も髭も真っ白だがまだまだ意気軒高な老紳士。まず優秀な君主といって差し支えないが人物だが、長子には先立たれたため後継者の選定が悩みの種。更に頑固な炎竜王神殿の神官長とのやり取りも…
【ザイエ・ザザ・ナガロラ=ウングッド】
種族:人竜 性別:男 年齢:85歳
称号:炎竜王神殿神官長、元聖騎士、正義の騎士
・炎竜王神殿の神官長を務める老爺、若い頃は聖騎士として失墜した炎竜王神殿の威勢を取り戻すため(実際かなり取り戻した)諸国を遍歴し各地の悪と戦っていた頑固で正義感の強い爺。南方では顔役と言っていい程の有名人。最後の働きとしてコラズムに逃げた一派の掃討を考えており、王に度々遠征を要請している。
〇建国は聖歴710年頃だが都市の歴史は古く八竜王国時代に遡る、元々他地方への玄関口として整備された街で軍港も兼ねており、八竜王国時代はアヴィーシュ炎竜王国の副都として発展していたが、聖歴400年前後に魔王軍に攻め落とされ都市部の大部分を消失。現在の街並みは聖歴600年代に戦火を逃れて移住してきた星竜王系の人族と聖神信仰の白の教団の手によるもの。現在の王家は当時の指導者層がそのまま支配者階級に納まったものなので王権は他国ほど強くない。
積極的に他都市との交易を行ない「レムリア海洋同盟」の発足にも一役買っているが、メルキアとの交易路を開いたのもこの国で南部に北部の争いを持ち込むこととなってもいる。
■首 長:アーフ・ラジル・ディペンス=ヴォルフィード
■紋 章:鯱と六星
■政 体:封建性
■言 語:交易共通語、レムリア語※、竜語、獣人語、精霊語
■人 口:約74,000(周辺人口約75万:人族、亜人族、他)
■軍 事:銀鯱騎士団3000名、地方騎士団1200名、竜騎士17名(地方10名)
■主産業:農耕、漁業、交易業
■主資源:米、魚、ゴムの樹
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・大海門
街を囲む城壁が海側にも突き出しすっぽりと港を囲うような形をしている。海側の開口部は鎖を巻き上げると格子状のゲートが閉じる仕組みになっている八竜王国時代の遺産。開口部は十数隻が同時に出入り出来、開閉所には緊急放送用の魔導サイレンと魔導スピーカーすら存在する。巨大海洋生物の襲撃にも耐えうる構造で魔王軍も短期間でのこれの破壊を諦めた代物。
・五大商家(ペンタゴン)
メルキアとの交易で近年一躍財力と権力を肥大化させた五家「アスタール・デュポン・ワールブルド・クルプル・メディネラ」の総称
■人物
【アーフ・ラジル・ディペンス=ヴォルフィード】
種族:人族 性別:男 年齢:26歳
称号:ノバティア国公王、白皙公
・白皙公の別名を持つ美貌の公王。先年妻に先立たれた男やもめ、再婚話は多数あるが王位が絡んでくるので愛娘の婚約者選び同様に難航している。王としては凡庸と言われているが、貴族や大商会の力の強いノバティアを何とか回している昼行燈の可能性も…
【アーフ・アデリア・ディペンス=ヴォルフィード】
種族:人族 性別:女 年齢:7歳
称号:ノバティア国公女
・公王のただ一人の愛娘。可愛らしい容姿で市民のアイドルだが、同時に侍女を困らせるお転婆姫らしい。
【エーフ・モディン】
種族:人族 性別:男 年齢:50歳
称号:白の教団・ノバティア大司教/枢機卿
・臣籍降下した後に僧門に入った現公王の叔父にあたる人物。公正な人柄で王家に対して一定の距離を保ってはいるが、時には現王に対して歯に衣を着せぬ諫言をする事で知られている。が、アデリア姫にはただ甘なお爺ちゃんとなる。
【カタリナ・ドュ・アスタール】
種族:人族 性別:女 年齢:29歳
称号:アスタール家惣領
・五大商家(ペンタゴン)の1つであるアスタール家の女当主。先代の死で後を継いだ時はまだ10代だったが、先代以上のやり手で知られるようになる。三度結婚し子供は2人いるが夫とは三度とも死別している。
※姓名が前後逆なのは南方以外の生まれの為。
〇建国は聖歴440年頃と恐らく最古。アイサース天龍王国が滅んだ後にバラバラとなった天龍王氏族をまとめるために興った。メロエの海賊王に力を貸して黒の教団の撃退にも一役かったが、それ以外では特に外征に出る事もなく粛々と龍神信仰の拠点として今日に至る。
「レムリア海洋同盟」への参加は意義があるのか?をゆっくり吟味して最後に参加を表明した。良くも悪くも(立地的にムラービトよりも)自立している孤高の宗教都市国家である。
■首 長:スネーシュ・アナンタ・ナンダ=ユルルングル
■紋 章:宝玉を抱えた蛇龍(天龍王紋)
■政 体:神権国家
■言 語:サンスクリット語、竜語、精霊語、レムリア語
■人 口:約21,000(周辺人口約25万:人竜族、人族、亜人族、他)
■軍 事:天網騎士団600名、竜騎士15名
■主産業:農耕、牧畜
■主資源:米、麦、乳製品
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・天龍王神殿=竜人都市ナンダ
聖歴180年頃に新たに王都より移され現在の地に建設された。元々は山間にあったが、白の教団が布教を始めたのに対抗して巡礼のし易い平地へと移した経緯がある。同時に最初から拡充される予定の都市計画もなされており、八竜王国時代の都市としては最新の部類に入り、街並みは整然と整っている。
・旧アイサース天龍王国王都跡
聖歴437年、突然の閃光と共にアイサートの王都が崩壊。これにより幾分陰りは見えたがまだ厳然と威容を誇っていた天龍の王国は衰退の一途を辿り滅ぶ事となる。現在の王都跡(北レムリア山脈内)は衝撃でなぎ倒された都市の残骸が広がり、中央部には毒の大沼が出来ているという。毒気は近づいただけで命を落とすとされ数百年にわたり人の侵入を拒んでいる。
■人物
【スネーシュ・アナンタ・ナンダ=ユルルングル】
種族:竜人族/神格 性別:男 年齢:800歳以上
称号:天龍王神殿神官長、スネーシュ氏族長
ナンダの公王職も兼ねる天龍神神殿の神官長、寡黙で思慮深い神格者で800年以上を生きる歴史の生き証人。基本守りの人なので革新派の若者達からは煙たがられているが、それらも受け入れる懐の深い人物である。
【カーニュ・ゼッペ・ナガロラ=ユルルングル】
種族:人竜族 性別:男 年齢:40歳
称号:カーニュ氏族長、天龍王神殿高位神官、天網騎士団団長
ナンダの軍事を司るカーニュ氏族の長、アナンタの永年の統治に異を唱え選挙による新神官長の発足を促す。権力欲の権化。
【ヤラダ】
種族:蛇龍 性別:雌 年齢:1000歳以上
称号:天龍王神殿守護者
天龍王神殿を守護する蛇龍。アナンタとは長年の付き合い、カーニュ氏族に竜騎士が稀なのは、ゼッペの事を彼女が嫌っていて曾孫達を牽制しているからともっぱらの評判。
〇建国は聖歴750年頃だが他の港湾都市同様、都市の歴史は古く八竜王国時代に遡る、天龍王国の港町として栄えており魔王軍の侵攻には耐えたが、母体となる天龍王国の王都の突然の消失からくる混乱で何度もその主を変えてきた。現在の支配者のエニューズ氏族は聖歴600年頃に現地に根付き力をつけ、聖歴720年代のコトホニー氏族の襲撃から都市を守った功績から王統が途絶えかけた当時の王から禅譲(王女を嫁に血統は維持)する形でセイラムズの支配氏族となった。
その後はレムリア内海の交易事業を積極的に行い「レムリア海洋同盟」に参加し現在に至るも、隣国のコラズムとの仲は最悪の一言に尽きる。
■首 長:エニューズ・ホフレ・ディペンス=ヴ・デゲイ
■紋 章:火吹き蜻蛉
■政 体:中央集権制
■言 語:交易共通語、レムリア語※、獣人語、精霊語
■人 口:約80,000(周辺人口約82万:人族、亜人族、他)
■軍 事:猛炎騎士団4500名、竜騎士19名
■主産業:農耕、漁業、交易業
■主資源:米、魚、ゴムの樹
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・旧市街と新市街
ウォロンビ川河口に広がるセイラムズは、北側の新市街と南側の旧市街に分けられる。
南側の旧市街は建国以前の市街で古い旧王朝時代の建築物も存在するが一部スラム化し治安が悪い、新市街はコラムズを警戒し建てられた建国以後の街並みで城壁は厚く重要施設の大半は新市街側にある。唯一大型船が停泊できる港湾施設は南側にあり今日も大陸のあちこちから集まった商人達でごったがえしている。
・カンタレラ
五大商家で密かに使われているという毒薬、致死性の猛毒だが効果時間をかなり自在に調整できる優れものと言われる。主にデュポン家が製造していると実しやかに噂されている。
■人物
【デュポン・ヴァンデホーン】
種族:人族 性別:男 年齢:39歳
称号:デュポン家惣領
・五大商家(ペンタゴン)の1つであるデュポン家の当主。旧市街を牛耳るセイラムズの闇の王。王家以上の権力と財力を持つ。必要とあれば身内され毒殺すると噂される冷徹な野心家だが、商取引は公正だとか…
【エニューズ・ホフレ・ディペンス=ヴ・デゲイ】
種族:人族 性別:男 年齢:32歳
称号:セイラムズ国公王、白眉公
禿頭白髪の大男、政務には精力的に励むまともな王様。母親がデュポン家の出自でヴァンデホーンとは従兄弟になる。剥げたのは子どもの頃に毒を飲まされたためだとも…
〇小人族の一種族である”ニングル”の国、ウォロンビ川上流の険しい渓谷の崖を掘りぬいた都市というか街の連なり。建国は聖歴950年、それまで存在は知られていたが閉鎖的な彼らの集落に足を踏み入れる者はほとんど無く「レムリア海洋同盟」に参加するにあたり始めて内情が世間に知られる。竜騎士がいないため当初は国扱いでは無かったが、ニングルテングスを納めてくれる彼らを守る為、陽竜王の神殿から竜騎士が出向という形で駐留しギリギリ国となった。
■首 長:カルル・ギゼーフ・ボース=ガルレード
■紋 章:羽を広げた鷲
■政 体:原始共産系
■言 語:レムリア語※、氏族語/ニングル、精霊語
■人 口:約18,000(周辺人口約10万:小人族、亜人族、他)
■軍 事:竜騎士3名(陽竜王神殿からの出向)
■主産業:農耕、狩猟、織物業
■主資源:麦、果実、布糸(ニングルテングス)
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・ロットの大渓谷
ウォロンビ川の上流160kmも続く大渓谷。高低差は最も高い部分で1100m、最大幅900m雨季は川底は湖のようになるため人は住めず。身軽な小人族が渓谷の両岸をくり抜いて生活している。
・ニングル族とニングルテグス
体長約45cm、平均寿命は約300年程、熟練の職人であり罠作りの名手。住まいが洞窟状である事からは想像できない程、文明的で様々な細工物(立地や体格の問題から木工もするが編み物を得手とする)や氏族語/ニングルで書かれた書物すら存在する。彼等だけが製法を知る布糸(ニングルテングス)は過酷な修行に欠かせない物で、特に毎年好意で贈答されていた陽竜王の神殿は布糸の交流を大事にしている。
■人物
【カルル・ギゼーフ・ボース=ガルレード】
種族:小人族/ニングル 性別:男 年齢:158歳
称号:ロット国公王/カルル族族長
ニングル族族長兼対外的にはロット国の公王。助けてもらって安全な住居を与えてくれた陽竜王に感謝の心を忘れない、ニングル族の族長。
【ゼスター・アヴァラーシェ・ディルハ=ガルレード】
種族:人族 性別:女 年齢:21歳
称号:ロット国竜騎士長
ロット国に出向している竜騎士3名の隊長。生粋の武人でものすごい美女。結婚を迫る周囲に嫌気がさして僧門に入り竜騎士となった武辺者。
〇元はアイサース天龍王国とセパレール星竜王国の国境沿いにあった城塞が始まりとされる。聖歴300年初期に真紅の蟻帝率いる魔王軍の手によって陥落し、一時魔王軍の拠点となるもその後に奪還。奪還作戦の際に当時の城塞部分は完全に破壊された。
その後の戦乱時代は国境線等が変わった事もあり放置されていたが、聖歴600年代に戦による様々な流民が建築資材として使える石材が残されていたため住み着く。その後アーラザルを放逐され、闇神信仰に堕したコトホニー氏族が竜騎士の力を持って支配するが、表向きには(白の教団との対立を避けるため)別の氏族の者をお飾りの王として聖歴750年にコラズム公国が誕生した。
それからの約250年。黒の教団生き残りや犯罪者、魔族の生き残り等も集まって現在の混沌とした力こそ正義の犯罪都市へと変貌していった。
■首 長:ワスノア・ブレン・ディペンス=ウングッド
■紋 章:剣と炎の意匠化
■政 体:封建制
■言 語:レムリア語、魔族語、竜語、他
■人 口:約30,000(周辺人口約30万:人間族、亜人族、他)
■軍 事:黒鉄騎士団1,500名、竜騎士8名
■主産業:農耕、狩猟、闇市
■主資源:麦、傭兵
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・コラズム地下街
元は城塞の移動・退避用の坑道が拡張されたコラズムが「犯罪都市」と呼ばれる原因となったモノ。闇神神殿、闇市、盗賊ギルド等が存在し、その詳細を知る者は表にはいない(ボールス侯爵は知っている)地下街の住人はコラズムの人口に含まれておらず、実際には数万人のズレがありと思われる。
・五本指
コラズムを実質的に取り仕切る5人の実力者の総称、又は蔑称。現在のメンバーは下記の通り、ここに国王を足して幻の6本目を揶揄し六本指と言われる事も…
【親指】黒鉄騎士団団長:ボールス侯爵【人差指】黒の教団僧正:オレイル【中指】盗賊ギルド/ギルドマスター:サルア【薬指】商会ギルド/ギルドマスター:カーロッタ【小指】傭兵ギルド/ギルドマスター:クオ
・ウルト(白楊樹)メイル
コラズムの東に広がる鬱蒼とした森、数千人のウルト・エルフが住んでいる。昔は人とも交流があったがコラズムが犯罪都市化してエルフを鑑賞用奴隷として狩った事件の後は森全体を迷宮化して一切の交流を断った。今でも森の奥に迷い込んで行方不明となる者が後を絶たない魔境とかしている。
■人物
【コトホニー・ボールス・ディザイア=ウングッド】
種族:人竜族/炎竜 性別:男 年齢:55歳
称号:コラズム公国侯爵/黒鉄騎士団団長/竜騎士/親指(コトホニー氏族)
アーラザルの表を牛耳るコトホニー氏族の現当主で侯爵。代々黒鉄騎士団を支配し竜騎士の大半をコトホニー氏族で占めている。コラズム最大の武力を背景に裏の世界にも多大な影響力を持つ。
現当主のボールスは冷徹で敵対する者には容赦しないが、理知的で他者にも配慮が出来る器の大きい人物で知られる。
【オレイル・サリドン】
種族:人族 性別:男 年齢:60歳
称号:黒の教団僧正/人差指
人の良い笑顔を浮かべた丸々と肥えた老爺といった風情の黒の僧正。実際に怠惰のモレクを主に崇めているので、闇神信仰の僧侶としては穏当な部類に入るが、そこは犯罪都市で名を知られる猛者の一人で若い頃の武勇伝は数知れず。騎士ザザとの激闘は犯罪都市の語り草の一つとなっており、瞳の奥には鋭いものを今でも隠し持っている。
【コトホニー・サルア・ソリュード】
種族:人竜族/炎竜 性別:男 年齢:48歳
称号:盗賊ギルド・ギルドマスター/硝子の剣/中指
飄々とした雰囲気の盗賊ギルドのギルドマスター。コラズム一の情報通であり「硝子の剣」の異名を持つ凄腕の元暗殺者(まだまだ現役だが仕事は部下に回している)。コトホニー氏族の出だが長の家系の出身ではないのでウングッド性は持っておらずボールスとの付き合いも浅い(サルアが名、ソリュードが一族名=姓)他の五本指と違い単身ぶらりと市井に顔を出すので五本指と知らずに付き合いのある者も多い。
【カーロッタ】
種族:幽人族?/月竜? 性別:女 年齢:?/20代後半にしか見えない
称号:商会ギルド・ギルドマスター/妖精姫/薬指
妖艶でけだるげな雰囲気の商会ギルドのギルドマスターを務める美女。交易の他に複数の娼館を経営しており昼夜逆転の生活をしている。昔は妖精姫などと謡われた売れっ子娼婦だったとか…それを知るのはオレイルより上の世代しかもういない。五本指で一番その正体が不明な者で一番強欲。吸血鬼では?との噂もある。
【クオ・パデル】
種族:魔族/獣魔 性別:男 年齢:120歳
称号:傭兵ギルド・ギルドマスター/人食い熊/小指
真白な髪と赤い目を持つ怖貌の大男。コラズムの傭兵達を実力で配下に置き管理している。最も暴力的で表の武力を掌握するボールスとは犬猿の仲。だが利益が合致すれば手を組む事もできる計算高い一面もある。
〇ハリ湖北側の湿地帯にある蜥蜴人族の中心都市。元々は別の土地にいた月竜王氏系の蜥蜴人族で、魔王が降臨した戦乱で故郷を焼かれ流浪の末に聖歴350年頃にこの地にたどり着いた時には氏族は300人を切っていたという。
その後は辺境の魔獣との過酷な生存競争を生き残り順調に数を増やすが…
聖歴600年代に増えすぎた人口を養うため対外侵略を行ない、周辺諸都市と激しく争うも竜騎士の前に破れ湿地帯に逃げ込んだ時には氏族は1,000人を切っていたと言う。自分達が負けた理由が竜騎士にあるのは明白、彼らは一族の再建と竜騎士の育成に地道をあげ…竜騎士は生まれなかったが、九岐大蛇(ヒュドラ)をテイムする事に成功。途中、他の流浪の蜥蜴人族も受け入れ勢力を拡大。
「レムリア海洋同盟」結成時にはヒュドラで乗り込み国家としての承認を(蛮族認定で同盟に討伐されるのを防ぐ意味でも)もぎ取った。
■首 長:ゾイ=ギージュ・ガーク・ボース=ナジェム
■紋 章:鱗地に鶏冠
■政 体:部族首長制
■言 語:竜語、他
■人 口:約15,000(周辺人口約12万:人間族、亜人族、他)
■軍 事:ゾイ族戦士団500~12,000名、九岐大蛇騎士2名
■主産業:採取、狩猟、養魚、養蜂
■主資源:魚、蜂蜜、蜜蝋、魔獣皮・牙
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・養魚と養蜂
元々、採取と狩猟によって生計を立てていた蜥蜴人族に30年程前にもたらされた事業。当時の首長の弟が諸国を旅して見識を広め、人口爆発が起こる前に何とか食料を確保しなければと、首長である兄に積極的に働きかけ、養蜂に至っては輸出品となるまでになった。
・大蜜蜂
体長10cmモコモコのでっかい蜜蜂。動くぬいぐるみのような可愛らしい外見で蜂では温厚な部類だが、密を採るのは命懸け。採る時は神官が常駐し、蜥蜴人族の戦士職が突撃して獲ってくる高級品で味は絶品らしい。
■人物
【ゾイ=ギージュ・ガーク・ボース=ナジェム】
種族:蜥蜴人族/月竜 性別:男 年齢:60歳
称号:シューリシュ国公王/ギージュ族首長/戦士(ゾイ)
ギージュ族首長とその他の少数氏族を統合するシュリーシュ国の公王を兼任する蜥蜴人に養魚と養蜂をもたらした賢王。
戦士(ゾイ)としても一流で元は数少ない九岐大蛇騎士だったが首長就任時にそちらの称号は返上している。そろそろ首長職を辞したいのだが、後任の人選で悩んでいる。
【ナム=サーシュ・ククル・ボース=ナジェム】
種族:蜥蜴人族/月竜 性別:女 年齢:52歳
称号:シューリシュ国公妃/サーシュ族出身/神官(ナム)
サーシュ族の神官出の公妃。珍しいアルピノで白い鱗に赤い瞳を持つ。子沢山で4男2女の母。
〇聖歴以前よりこの地は、ハリ湖中央に星竜王神殿が、東岸より張り出した半島部にセパレール星竜王国の神秘的な首都が存在していたが、聖歴308年の魔族の侵攻の一番の目標とされ壊滅、生き残りの王族は神宝と共に南に逃げ、呪われた土地として長い間放置されてきた。
聖歴630年頃、シュリーシュの蜥蜴人族と争った海獺の獣人族が首都跡地に砦を築いたのが始まりとされている。その後は他の海狸・鴨嘴・水豚・獺等の泳ぎの得意な獣人族が集まり始め、聖歴780年頃にカルコサ公国が建国された。
「レムリア海洋同盟」結成時にはシュリーシュの参加を強硬に反対していたが、海皇の仲裁で最後にはこれを受け入れる。
■首 長:サリューシュ・ティアン・ボース=ヴォルフィード
■紋 章:三原色の球体
■政 体:中央集権制
■言 語:獣人語、竜語、他
■人 口:約30,000(周辺人口約28万:人間族、亜人族、他)
■軍 事:水輪騎士団1,500名、竜騎士7名
■主産業:農耕、漁業(一部養魚)採取、製紙業
■主資源:魚、紙
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・旧星竜王神殿跡
聖歴308年の陥落時に魔族に神宝以外の品も利用されないように禁呪「天地爆裂」にて吹き飛び湖中に没した。数々のアーティファクトの影響により旧星竜王神殿跡はダンジョンと化し、強力な魔獣が住み着いている。
・葦原の湖とベンカン通り
元々ハリ湖畔は標高の関係か葦の群生地が多く、数百年間ほったらかしにされた事もあり都市として整備するためには一面の葦原を排除しなければならなかった。葦製の渡し船等再利用をしていたが、東方からの旅人ベンカンが葦を紙にする技を伝えた為、一気に広がり今ではカルコサの主産業の一つが製紙業となっており、ベンカンを称えカルコサの一角に製紙業者が軒を連ねる通りをベンカン通りと呼んでいる。
■人物
【サリューシュ・ティアン・ボース=ヴォルフィード】
種族:獣人族(海獺) 性別:男 年齢:31歳
称号:カルコサ国公王/サリューシュ族首長
サリューシュ=海獺(ラッコ)の獣人のカルコサの公王、ポッチャリ体系の暢気な人柄だが、元は先代王の4男で家を出て商人になろうとしていたため経済観念はしっかりしている。
【オリーシャ・ベベル・ディエント=ヴォルフィード】
種族:獣人族(鴨嘴) 性別:男 年齢:44歳
称号:カルコサ国伯爵/宰相
オリーシャ=鴨嘴(カモノハシ)の獣人。黒縁メガネに老け顔のカルコサの宰相。国王と正反対の杓子定規な性格で細かい事で知られている。
【グアラニー・モリージョ・ボース=ヴォルフィード】
種族:獣人族(水豚) 性別:男 年齢:37歳
称号:カルコサ国侯爵/水輪騎士団長/グアラニー族首長
由緒正しいグアラニー=水豚(カピバラ)族の首長家出身の騎士団長。小柄で冗談好き。戦国武将で言うと山県昌景。
【ビルド・バーニィ】
種族:獣人族(海狸) 性別:男 年齢:50歳
称号:紙梳き名人/カルコサ商工会会長
ビルド=海狸(ビーバー)の獣人。この道一筋40年の大ベテラン。カルコサの商工会の会長も務める顔の広いガテン系の人情オヤジ。
〇聖歴以前のマーレ高原は竜を頂点とする獣達の楽園だった。人々がマーレ高原を生活の場にし始めたのは聖歴300年以降、魔王の侵攻により故地を追われた者達が逃げ込んで来てからである。竜騎士の力で辛うじて強力な獣を征しながらの逃亡生活から段々と高原の地に適した遊牧生活へと変わっていった。
聖歴600年代から黒の教団の暗躍によりマレー高原の各氏族の関係が悪化。氏族or一族単位での争いが激化するも海賊(海皇)の活躍で黒の教団の暗躍が表ざたになり、聖歴720年頃には騒動は収束するも各氏族間のしこりは残った。
30年後にしこりは再燃し氏族間で相争うが、この時に一人の英雄の出現により高原北部の遊牧民はゴイカバールによって統一。
聖歴790年にゴイカバール首長国が建国された。この時の統一王は首長を一族の世襲制にはせず、後継者(能力優先で時の首長が3~5名指名)の中からの競争によって決められる首長戦を定め、これが現在まで続いている。
「レムリア海洋同盟」結成時には首長戦と時期が被りかなりゴタゴタしたらしい。
■首 長:デザ・ソスィエ・ディペンス=ガルレード
■紋 章:枝を這う蝸牛
■政 体:首長選挙制
■言 語:獣人語、竜語、他
■人 口:約22,000(周辺人口約22万:人間族、亜人族、他)
■軍 事:ゴイカバール戦士団600~6,000名、竜騎士6名
■主産業:農耕、狩猟、牧畜
■主資源:乳製品、羊肉、皮
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・天幕都市とマレマ湖
移動都市ゴイカバールの別名。首長が暮す王宮代わりの高さ10m直系50m巨大な天幕を中心に、数百の大天幕が整然と連なる姿からこう呼ばれる。ゴイカバールのある地域はマレマ湖があり農耕に適した土地であるが、この湖が数年毎に移動をするためそれを追いかける為、このような形態の都市となった。
・ゴイカバール首長戦
時の首長の死亡無いし引退を宣言した後に開かれる。最初に各19氏族の長が応援する候補者を指名。この時に指名のなかった候補者は除かれ残りの者で「狩猟・徒競走・相撲」の三戦が行われその勝敗で次の首長が決まる。この際に何処が誰を指名したかは伏せられるが、その数は公表されその人数分を三戦に応援として配下を招集できる。狩猟では狩りの人数が、徒競走(十数km)ではルートの邪魔要員、相撲では配下の名から最も強力な者を…という具合に、首長戦の運営(細かい勝敗の内容)は先王のブレーンだった長老衆がとりまとめる。
・独立都市スラカルタ
人口約1万程のゴイカバールでは珍しい定住型の生活をしている獣人族の街、ゴイカバール=シュリーシュ=カルコサという信仰も生活形態も全く違う三国の緩衝地及び物々交換の市が建つ場所として、半ば独立している。
■人物
【デザ・ソスィエ・ディペンス=ガルレード】
種族:人馬族(ケンタウリ) 性別:女 年齢:32歳
称号:ゴイカバール首長国統一王/デザ族女首長
ゴイカバールの歴史上初の女性首長。先代のお気に入りで候補者に入っていたものの選んだ氏族長は僅か2名という状況から、ほぼ独力で三戦全てで勝利をもぎ取り先代の人物眼が間違っていなかった事を証明した女傑。性格は豪快の一言に尽きる。
【ダグ・リューグ・ディペンス=ガルレード】
種族:人馬族(ケンタウリ) 性別:男 年齢:35歳
称号:ゴイカバール首長国長老/ダグ族首長
首長戦の指名が最多の10名、ソスィエと最後まで首長を競った人物。首長戦後に新たに長老衆に任命された。
竹を割ったような明朗快活な快男児でソスィエの王配。
※相撲で勝って「嫁になれ!」をするつもりが逆に「お前は私のものだ!」をやられた人。まあお似合いの夫婦ではある。
【ズィガー・ウォボル・ディルハ=ガルレード】
種族:獣人族(黒豹) 性別:男 年齢:39歳
称号:ゴイカバール首長国竜騎士団長
不平屋だが、何のかんので人の良い竜騎士団長。先の首長戦の候補者でもあったが、指名が集まらず予選敗退(当時から竜騎士団長だったので権力が集中するのを嫌われた)不平は言うが首長の事は認めており、任務は淡々とこなしている。
〇聖歴以前のマーレ高原は竜を頂点とする獣達の楽園だったが、唯一マーレ高原を南北に分けるムタパ山地には竜とその庇護を受ける翼人族・聖霊族の集落があった。これ等の山岳民族は長い間他の氏族と正式に交流することは無かったが(聖歴300年以降は流民等との物々交換等は存在)
聖歴600年代から黒の教団の暗躍によりマレー高原の各氏族の関係が悪化し争いが激化する中で自衛の意味で大きな共同体を作り、これが祭祀長を中心とする神権国家へと発展。マーレ高原南部の氏族を束ね、聖歴680年に正式にモノモタパ神国となった。
ゴイカバールの建国を後押しし、マングブエ竜国と南部の魔獣対策で協力体制を取り付け、レムリア海洋同盟には早期に参加とレムリア大陸南東部の安定に貢献してきた。
■首 長:スポール・ヴェゼル・ナガロラ=ユルルングル
■紋 章:金色烏
■政 体:中央集権制(神権国家)
■言 語:翼人語、竜語、獣人語、神聖語、他
■人 口:約20,000(周辺人口約22万:翼人族、聖霊族、他)
■軍 事:天翼騎士団800名、竜騎士12名
■主産業:農耕、狩猟、牧畜
■主資源:乳製品、羊肉、皮、霊石、霊水
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・龍王の寝床と空中都市モノモタパ
ムタパ山地の山頂より遥か上空に存在する天龍王の寝所である聖なる泉「ミルリアナ」を中心とする浮遊島。天龍王が去ってから300年後、啓示を受けた翼人族の少女がそれを発見し一族が移り住んだのがモノモタパの始まりとされる。島はムタバ山地内の盆地がそのまま浮かび上がったような岩塊で南北に6.8km東西に1.9km、岩の厚さは平均400m、高度は約4500m。天龍王が去ったため泉の虹こそ無くなったが水は滾々と湧き出ており、人々の生活に十分な水量を提供している。
・霊石と霊水湖
レムリア大陸でも屈指の竜の住居であるムパタ山地。天龍王の眷族たる風竜達の棲家で翼人族や聖霊族とは長年共存してきた。その数の多さから山地にも影響を与えたのか、ムパタ山地の石は風の精霊力を秘めた霊石としての効果を持つ。またモノモタパから流れ落ちる泉の滝は地上に溜まり霊水の湖となっているが、こちらも水の精霊力を秘めた霊水となっている。
※霊石はずっと魔力を保持し続けるが、霊水は湖から離れると1~2週間で効果が無くなる。
■人物
【スポール・ヴェゼル・ナガロラ=ユルルングル】
種族:翼人族(雉子)/神格 性別:女 年齢:700歳以上(外見は10代半)
称号:天龍の巫女、大賢者、黄金樹の友
外見は10代半ばの白銀の髪に黄金の瞳の少女。最初に浮遊島に降り立った天龍王の巫女、今では神殿の奥なる場所となった聖なる泉「ミルリアナ」にて祈りを捧げる永久の祭祀王。妖精族の長老以上の刻を生き、妖精族以外で初めての黄金樹の友と認められた聖賢。レムリア海洋同盟の盟主たる海皇ですら敬意を払い上座を譲る生きる伝説である。出会った者全てが畏怖を覚える存在であり、その素顔を知る者は極々限られた者だけである。
【レギンレイヴル・ディルハ=ユルルングル】
種族:聖霊族(戦乙女)/神格 性別:女 年齢:500歳以上(外見は20代後半)
称号:モノモタパ神国竜騎士長、神の盾
聖なる泉「ミルリアナ」と祭祀長を守護する竜騎士の長。モノモタバの竜騎士と神殿の守護兵は全て彼女の娘達で構成されている。祭祀長の数少ない友人にして護衛騎士。人当たりが良く朗らかな性格だが親友を害する者には一斉の容赦は無い。娘達もだいたい似たような気質を継いでいる。
〇ランガル河の河口に位置しバリソン山脈を背にする天然の要害とも言える立地であるこの地は八竜王国時代から独立色の強い都市として知られていたが、聖歴302年に背後のバリソン山脈に魔王の一柱「真紅の蟻帝クアールン」が降臨バリソン山脈の生き物全てを魔獣・魔族に変え旧マクリアは南方大陸で魔王に墜とされた最初の都市となった。
時が流れて聖歴500年頃から旧マクリアの跡地を隠れ蓑に黒の教団がはびこり様々な陰謀を巡らせ始め、南方大陸を混乱の渦へと導いていく。
だが、聖歴695年に後に海の王国を造る海賊とその仲間が教団を壊滅せしめ、全てが終わった聖歴705年に良港となると見た一味の剣士がこの地の再建に着手。40年近い歳月をかけ、現在のマクリアの元となる街を復興させた…が、本人は街の首長の役割を復興を補佐した最大氏族のダージョに譲り、自分はとっとと隠棲した。
その後は港湾都市として順調に発展し聖歴790年にマクリア王国となり、メルキアとの交易・レムリア海洋同盟にも参加し南方でも五指に入る巨大都市へと発展し現在に至る。
■首 長:ダージョ・ゾフルム・ディペンス=ユルルングル
■紋 章:天秤と杯
■政 体:中央集権制
■言 語:交易共通語、レムリア語、獣人語、他
■人 口:約85,000(周辺人口約90万:人族、獣人族、聖霊族、他)
■軍 事:三叉海戦騎士団4,500名、竜騎士18名
■主産業:交易、農耕、漁業、果樹栽培
■主資源:麦、魚、ワイン、果物
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・蟻帝の迷宮
バリソン山脈にある魔王が降臨し根城にしていた怪魔/蟻人の巣。過去に何度も掃討作戦は行われ一定の成果は出るのだが、迷宮=巣跡があまりにも広大なため、十数年で巨大蟻や魔獣が住み着く危険な迷宮へと変わってしまう。確認を怠るとすぐに魔物が溢れる事となる。
・黒の教団跡地
現在の上下水道の更に下の旧下水道沿いに広がる黒の教団跡地。アンデッドの巣になっている模様で稀に現在の上下水道に亡者(ホーント)が迷い出る事がある。ほっておくと掃除用のスライムがアンデッド化して下水道が大変な事になるので、マクリアには専用の下水道処理隊が存在する。
■人物
【ダージョ・ゾフルム・ディペンス=ユルルングル】
種族:人族 性別:男 年齢:60歳
称号:マクリア王国公王、ダージョ氏族首長
高齢だが矍鑠としたマクリアの公王。本人が頑固すぎてそろそろ引退しては?声を跳ねのけている。耄碌はしていないがやはり寄る年波には勝てず、最近は度々床に臥せることがあるという。
【ダージョ・マキシム・ディペンス(ディルハ)=ユルルングル】
種族:人族 性別:男 年齢:36歳
称号:マクリア王国公太子/竜騎士
山賊の親分みたいな粗野な雰囲気の王太子。実際に武闘派で竜騎士の称号も持つ実力者、こっそり冒険者としての活動も行っていたが、30近くになって妃を迎えてようやく落ち着いた。今は生まれた娘達のためにも国を良くしようと奮闘中。子煩悩で同じ娘を持つ父親として海門都市のラディル王とは親友と称して良い間柄。
【ロロノア・ワールブルド】
種族:人族 性別:男 年齢:42歳
称号:ワールブルド家惣領、剣客
・五大商家(ペンタゴン)の1つであるワールブルド家の現当主。若い頃は無頼の徒に交じって博徒のような生活をしていたが、先々代の叔父の死により、父親が惣領となり家に連れ戻される。その後は真面目に交易船の船員→船長→商館長をこなし、2年前に父親から惣領を受け継いだ。剣客の異名をもつほど剣の腕が立ち船員時代には海賊と大立ち回りを演じたことも…
※姓名が前後逆なのは南方以外の生まれの為。
〇ランガル河の中流に位置し南に大河、西にバリソン山脈、東にウルト・メイル、北にはコラズムへと繋がるなだらかなチャミーレ平原が広がっている。聖歴300年頃まではセパレール星竜王国の交易の要衝として栄えていたが、王都カルコサを滅ぼした魔王軍の侵攻に会い降伏、聖歴377年の魔王の大陸撤退までその支配下にあった。その為か魔王軍の協力者として見られており、魔王軍撤退後に近辺で抵抗運動を率いていたデイル氏族が聖歴378年に都市国家デニルを建国するも、周辺都市国家からの圧力と旧住民(魔王軍協力者と見られる)と新住民(デニル氏続等の新規住人)との軋轢から内戦。20年程で瓦解する。その後肥沃なこの土地は大小様々な勢力が入り乱れ、聖歴500年代からはは黒の教団の暗躍もあり争いはピークを迎え、黒の教団系都市と竜神信仰街、聖神信仰都市が細かく入り乱れ争った。
聖歴695年に後に海の王国を造る海賊とその仲間が教団を壊滅せしめ暗躍が終わると、自然とコラズム寄りの闇神系、平野部の竜神信仰、トルワ側の聖神信仰に固まり始め聖歴745年にトルワ首長国を建国。平野部の勢力を取り込み780年には今の勢力範囲となってトルワ王国を名乗るようになった。都市国家としてコラズムとは宿敵と言っても良いが大多数を占める平野部の竜神信仰の農民が互いに良い緩衝材となって、建国後は直接的な戦端は開かれていない。
■首 長:チェスリー・ホワンカレラ・ディペンス=ウングッド
■紋 章:二枚貝
■政 体:封建制
■言 語:交易共通語、レムリア語、獣人語、他
■人 口:約45,000(周辺人口約47万:人族、獣人族、人竜族、他)
■軍 事:万華鏡騎士団2,500名、竜騎士9名
■主産業:農耕、牧畜、繊維業
■主資源:麦、乳製品、麻、羊毛
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・チャミーレ平原
バリソン山脈と白楊樹の森(ウルト・メイル)の間に広がる広大な平原地帯。大地の精霊の力が強く土地は大変肥えている。平原に住む竜人信仰諸族に争いが少ないのも平原からの実りの大きさ(ついでに豊かな地下水脈)に起因している。バリソン山脈から降りてくる魔獣の被害が一番の悩み。
・染物通り
トルワの繊維業の発展は、支配氏族や敵味方がころころ変わるこの地の歴史的事情による所が大きい。小領主(中には村1つ)が合従離反を繰り返し、今の様になるまでの過程で旗印を織る関係で技術が磨かれたためだが、染色に関しては755年にトルワが麻の軍服を大量に染めるため、染色の技術を持った錬金術師を至言の塔から招いたのが「彩色都市」呼ばれる始まりとされ、今では染めるられる彩の数は100を越すと言われ、鮮やかな色の数々はトルワの名物通りの各工房の秘伝の配合となっている。
・トルワの浄化槽
最初の錬金術師が創ったとされるトルワの下水処理施設。王城の地下にありランガル河を汚染しないように街の排水は一旦ここに集められ、河に流しても問題ないレベルに浄化されてからランガル河にまとめて(ルートは5本程あるが)戻される。
■人物
【チェスリー・ホワンカレラ・ディペンス=ウングッド】
種族:獣人族(黒貂) 性別:男 年齢:40歳
称号:トルワ王国公王、チェスリー氏族首長
可もなく不可もなくのチェスリーの公王。ただ、自身が血筋だけで選ばれた凡庸な獣人だという自覚はあるので治世は手堅い事しかしない。良くも悪くも冒険はしない主義。
【チェスリー・ボーダイン・ディペンス=ウングッド】
種族:獣人族(貂熊) 性別:男 年齢:20歳
称号:トルワ王国公太子、竜騎士
血気盛んなチェスリーの公太子。母方の血が色濃く出ており平均的な体格の割に剛力で知られる武辺者。領民からの人気は高いが聖神信仰の元で育ったためか正義感が強すぎるのが玉に瑕。公正で真面目な人柄なのでキチンとした補佐官がいれば問題ないのだが…
【チェスリー・ペレネペス・ラフニア】
種族:人族(半獣人) 性別:女 年齢:25歳
称号:トルワ王国女伯爵、錬金術師ギルド/サブマスター
最初の錬金術師の直系の錬金術師、チェスリー氏族に迎えいれられ、代々伯爵の地位と浄化槽の管理を踏襲している。浄化槽の管理という重要任務があるので錬金術師ギルドのサブマスターの地位に縛られているが、本人は研究にしか興味が無い…ので、実際にギルドを運営するギルドマスターが国から任命されている。
〇楢の森(ホアン・メイル)の西端の海沿いの都市、聖歴以降に入植し開墾したドゥニール氏族が代々領主を務めている。
元は小さな漁村だったが聖歴300年代の魔王降臨の際には魔王軍がカルコサ陥落後はジュレパーニュ、ジェスキー両王国との戦いに突入し、間に楢の森(ホアン・メイル)があった事で直接的な戦火は免れ(遊撃隊による奇襲等はあった模様)流民を吸収し大きな街へと発展していった。一応所属していたジュレパーニュ陽竜王国の崩壊後もそのままでいたが、聖歴500年代には黒の教団の暗躍でシーラーズやノクといった諸都市と争うが立地的な問題で大規模闘争になる事もなく聖歴670年には周辺諸都市と停戦(国境線問題の解決)にこぎつけ正式にアルワ邦国が建国された。
国として転機が訪れたのは聖歴800年代に入り、クルプル家の始祖がアルワに定住した時から始まる。造船技士兼商人だった始祖は楢の森(ホアン・メイル)のエルフと商売し信用を勝ち得た後、アルワ領主とエルフの氏族長に造船所の建造を提案した。
「これからは絶対に大型の交易船が必要になる!」自身の夢を語り、その後紆余曲折はあったものの造船所を建造。その後は沿岸地域との交流を盛んにしメルキアとの交易が始まると大型船の需要は一気に高まり、良質のオーク(楢)材と確かな技術でアルワは造船都市としてレムリア各地に知られる事となった。聖歴950年レムリア海洋同盟にも参加。
■首 長:ドゥニール・ラムゼイ・ディエント=ワラガンダ
■紋 章:和邇と錨
■政 体:封建制
■言 語:交易共通語、レムリア語、獣人語、妖精語、他
■人 口:約60,000(周辺人口約58万:人族、獣人族、人竜族、他)
■軍 事:大鮫騎士団3,000名、竜騎士11名
■主産業:農耕、交易、林業、造船業
■主資源:麦、木材、地瀝青
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・楢の森(ホアン・メイル)
ホアン(楢)氏族が治めるオークの森。アルワ(主にクルプル家)とは協力関係を結んでおり、船の部材を切り出すのを許可する代わりに植林事業に人手を借りている。昔からの付き合いで互いに気心しれている仲。今まで特に問題らしい問題もなかったのだが、近年になり交流が盛んになった結果…ハーフエルフの出生率が激増しているのがどちらにとっても悩みの種となっている。
・アルワ造船所
1~10番工廠まであり、数字が増える程ど新しい工廠で巨大な船の建造が出来る。造船所の権利は王家が7、クルプル家が3で持っているが、王家の分は他の商会や貴族に貸し与える場合もあり変動的(クルプル家が王家分を借り受け~もある)
■人物
【ドゥニール・ラムゼイ・ディエント=ワラガンダ】
種族:人族 性別:男 年齢:37歳
称号:アルワ邦国公王、ドゥニール氏族首長、竜騎士
2年前に代替わりしたばかりの公王、5年程前迄は竜騎士団の団長も務めていた(父王の体調悪化に伴い政務に集中)精悍で機知に富んだ武人肌の人物で、海賊退治や魔獣討伐でその実力は内外に知れ渡っている。1男1女の父で現在の悩みは妻の体調が優れない事とハーフエルフの増加による人事や昇進のやりくり。
【サーレ・マーガレット・クルプル】
種族:人族(半妖) 性別:女 年齢:66歳
称号:クルプル家惣領、鉄の女
・五大商家(ペンタゴン)の1つであるクルプル家の現当主(ハーフエルフ)サーレ氏族の傍流以外祖先の事は判っていないらしい。造船と交易で財を成し美人のエルフ妻を娶って大往生した先代の後を継いだ。ハーフエルフのため外見は30前後の美女だが実際はその倍以上を生きており曾孫もいる。商いにおける強い信念(皆で笑顔)と決断力を併せ持つ「鉄の女」
【イデーフ・ヨルダ・グランハム】
種族:人竜族 性別:男 年齢:38歳
称号:ドゥニール王国子爵、竜騎士、竜騎士団長
元冒険者のイデーフ氏族出身の人竜騎士。若い頃にラムゼイと知り合い馬があったのか親友に…その後は行動を共にし気がつけばアルワの騎士団長になっていた。武闘派で知られるシーラーズや楢の森の戦士達が一目も二目もおく凄腕。
【ゴルバ・ガントラン】
種族:妖精族(ドワーフ) 性別:男 年齢:180歳
称号:ドゥニール王国名誉伯爵、総工廠長
クルプル家初代の時からの付き合いの造船技士。まだまだ元気で頑固な職人気質の総工廠長、貴族の無体な要求も実力で突っぱねるドワーフの戦士。無用な争いを避けるため3代目の領主に1代限りの伯爵位を授与され現在に至る。
〇聖歴300年頃まではジェスキー地龍王国との国境にあるジュレパーニュ陽竜王国の砦。魔王降臨を受け地龍王国とも協力して大軍が駐留できる城郭へと突貫工事で間に合わせ。約10年に渡り魔王軍の侵攻を阻むも陥落。陽竜王国と地龍王国は魔王軍に蹂躙される事となる。それから50年、魔王軍の物資集積地となったこの地を陽竜王の最高司祭を中心とした反抗軍が奪取。ムイト川流域の平野部から魔王軍を駆逐する原動力となった。
聖歴380年に陽竜王神殿が移され、神殿を中心とした都市造りがなされたが担当した氏族が鬼族だったため戦争を考慮しすぎた都市造りがなされ、南方最大の「城塞都市」シーラーズが誕生した。都市の完成までようした時間は25年、現在も第三の城壁を建造しているが経済的な問題で数年単位で停止と増築を繰り返している。
国家としてのシーラーズ神法国の建国は聖歴520年になる。
■首 長:バンデン・ガイ・ボース=ガルレード
■紋 章:五本角の兜/黄金の竜(陽竜王紋)
■政 体:専制君主制
■言 語:鬼族語、レムリア語、獣人語、他
■人 口:約38,000(周辺人口約40万:人族、獣人族、鬼族、他)
■軍 事:戦鬼戦士団4,000名、竜騎士8名
■主産業:農業、交易、窯業
■主資源:麦、銅、粘土、泥炭
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・陽竜王神殿
シーラーズの中心に建つ黄金神殿。鬼族のセンスなのかカラフルな煉瓦が多用され不思議なグラデーションを描いている市街とを隔てる内壁、本神殿の尖塔と陽竜王の像は金箔で飾られ…と、とにかく派手な印象を受ける外見とは裏腹に内部は白と木目を利用した落ち着いた雰囲気になっており、外で騒いでいた者も神殿内に入ると自然と大人しくなる。
・バハラト銅山と泥の道
シーラーズの南方40kmにあるバハラト山周辺は銅の産地として知られており、そこから低い位置にあるシーラーズまでは泥炭や粘土の地層が広がっており、シーラーズ近辺では昔からこれ等を使用した煉瓦での城壁造りや窯業が盛んである。
■人物
【ドゥーニヤ・レクス・ナガロラ=ガルレード】
種族:人竜族(神格) 性別:男 年齢:551歳(外見は30代半)
称号:陽竜王神殿神殿長/シーラーズ神法国初代公王
陽竜王神殿の神殿長を務める落ち着いた雰囲気の人竜の神格者。神法国の初代王でもあり聖騎士としても知られている。建国時の難しい状況で50年間王を務め、城塞守備隊長だったバンデン氏族の長を2代目公王に指名して、国主として政教分離を最後の仕事に行い自身は神殿に引っ込んだ。
【バンデン・ガイ・ボース=ガルレード】
種族:鬼族(善鬼) 性別:男 年齢:45歳
称号:シーラーズ神法国公王、バンデン氏族首長、竜騎士
元々バンデン氏族は城塞の守備を任されていた氏族で、悲願の故地奪還を果した後はシーラーズを拠点に活動。レクス王より禅譲される形で国主の地位についた。2代目から数えて21代目となる現鬼王であるガイ公王は戦好き(バトルジャンキー)で有名で
、若い頃は愛騎に跨り各地の名の知れた相手に挑む毎日(常に勝利)を送っていたが、とある冒険者に敗れた際に良き王になる事を誓ってからは一転、治世に真摯に取り組む王となった。
【ニルド・ガントラン】
種族:妖精族(ドワーフ) 性別:男 年齢:110歳
称号:ガントラン陶磁器工房/工房長
造船都市「アルワ」の総工廠長の嫡男だったが、船より陶器にのめり込み。父親と大喧嘩の末、街を飛び出しシーラーズ郊外に居を構え、窯に向き合って80年、名人と言われるようになった変人。
〇元は聖歴以前より存在する地龍王神殿。八竜王国時代にはジェスキー地龍王国に所属しており当時から宝石や金銀の産地として知られていた。聖歴323年にジェスキー地龍王国の首都が陥落。多くの流民を受け入れると同時に防衛設備(塹壕)を整え魔軍を迎え撃ち、約20年の及ぶ血みどろの塹壕戦を耐え抜き(地龍王神殿まで後何kmまで迫られたが)シーラーズ奪還を契機に反航戦を開始し魔軍を追い払った。戦傷と飢えで最後は人口は10,000人を切っていたとも言われている(特に最後の王族と騎士達の奮戦と消耗は凄まじく無傷な者は一人もいなかったという)
戦後は最後の王の元で復興を開始し聖歴390年頃にジェスキー地龍王国を復活(領土は大幅に縮小)させるが、その後の戦乱と黒の教団の暗躍で内乱が多発、地龍王国は南方の地図より消滅する。
その後の聖歴680年に再興時の王弟の家系がダルフール君主国を建国するも人竜族1に対して人・獣人族が999という人口比から王統支配を断念。有力者による合議制を採択し立憲君主国家となった。ただし法の発布・閣僚の任命は王の承認があって初めて有効として反対権を保持し、完全に政治への影響力を無くしたわけではない(国王派の議員も当然存在する)
聖歴950年の「レムリア海洋同盟」の発足時には当時の王自ら出席し調印している。
■首 長:トレーフ・トライヴ・ナガラ=ヴ・デゲイ
■紋 章:装飾された斧/橙色の龍蛇(地龍王紋)
■政 体:立憲君主制
■言 語:竜語、レムリア語、獣人語、他
■人 口:約27,000(周辺人口約40万:人族、獣人族、鬼族、他)
■軍 事:地龍騎士団1,400名、竜騎士11名(神殿4)
■主産業:農業、鉱業、装飾品製造業
■主資源:麦、金、銀、錫、水銀、鉱物系宝石各種
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・地竜王神殿
聖歴以前より続く地龍王の本神殿。ダルフール山の中腹(標高1800m付近/山頂は3200m程)にある半洞窟型の神殿で、嘗ては神殿奥から地龍王ロウ・ヴ・デゲイの寝所につながっていた。この地にあった地龍王の恩恵でダルフール山付近は金銀宝石の鉱脈が豊富で土地も肥えていると言われており、実際南方有数の鉱床がダルフール周辺に多数存在している。
・地龍王の墳墓の伝説
聖歴が始まる時にこの地を去った八竜神。その中でも最大の地龍王は下手に動くと大災害をもたらしかねないと魂だけで幻想郷へ向かったという。残された身体は朽ちるにまかせた所、鱗は宝石に肉は貴金属に流れる血は水銀になりダルフール各地の鉱床はここから流れ出たもので、真体の金銀財宝はかつての寝床に残されているという伝説があり、地龍王の神殿が寝床への道を完全に封じた事もこの伝説に拍車をかけているが…確認したものはいない。
・衛星都市プリダール
人口約15,000人のダルフールの保護都市。元は独立した都市だたったが竜騎士がいなかったため、同じ地龍王の系譜だったダルフール君主国の庇護下に入り現在に至る。旧プリダール領主家は世襲議員として現在も続いている。ダルフール王国の食糧庫である麦の一大生産地。
■人物
【トレーフ・トライヴ・ナガラ=ヴ・デゲイ】
種族:人竜族(地龍) 性別:男 年齢:17歳
称号:ダルフール君主国国主/トレーフ氏族首長
先代が病で他界したため急遽王位を継いだ、旧ジェスキー地龍王国の王統につながる常に笑みを絶やさない優雅な雰囲気のトレーフ氏族の少年王。天才肌で何でもすぐにそつなくこなし、今は竜騎士目指して修行中。年の離れた異母弟が二人おりそちらが成人したら、とっとと王位を譲って旅に出ると公言している…ので政治には興味が無かろうと、自分達に都合の良い法案を通そうとした議員の矛盾点を突き、余罪も追及してボコボコにして失職(はては追放刑か死罪)に追い込んだりと中身は割と苛烈。
【エルネイ・ダキストラ・ディルハ】
種族:人族 性別:男 年齢:33歳
称号:ダルフール君主国竜騎士団副長/竜騎士
トライヴ王の信認の厚い竜騎士団副長。王族の武術師範もこなすため副長に留まっている。必要以外の事は話さない寡黙な大男だが子供には優しく、王弟2人からも懐かれており現王とは確執のある王太后からも信頼されている信義の漢。
【ギーセフ・クナ・ディペンス=ヴ・デゲイ】
種族:人族 性別:男 年齢:57歳
称号:ダルフール君主国議員(新派)/内務大臣/元プリダール市長/ギーセフ氏族首長
元はプリダールを治めていたギーセフ氏族の現首長で君主国議員、プリダール併合後の新しい議員(=貴族)で主に構成される新派の代表的人物。新派の有力者二人を現王に潰されており、王に対し密かに報復(王位簒奪含む)を狙っているとも噂される。
【ヴォルゾフ・アヴラ・ボース=ヴ・デゲイ】
種族:獣人族 性別:男 年齢:42歳
称号:ダルフール君主国議員(旧派)/軍務大臣/ヴォルゾフ氏族首長
ダルフール建国時より続く名門の軍人一族。旧派と呼ばれる建国以来の名門議員達の首魁的位置にいる。地龍騎士団を影響下に置き竜騎士団長も自身の派閥から出している。トライヴ王の事は当初は侮っていたが、現在は認識を改め手強い政敵と見ている。
ただしクナ内務大臣とは違い無暗に敵対する気はない模様(王のスタンスが新派の行き過ぎの牽制になると判断しているため)
〇ムイト川流域は肥沃な平野で嘗てはジュレパーニュ陽竜王国の王都や神殿も存在したが、真紅の蟻帝がその巨体で王都と神殿を完全に粉砕、長年に渡って魔族が支配する土地となる。魔軍撤退後は大小様々な小領主達が乱立したが東部はシーラーズ、西部はノクを中心としてまとまり聖歴510年にノク連合国が建国したが、建国時から黒の教団関係者が入り込んでおり、南部の謀略の中心地となってしまい連合国は崩壊。ムイレ川流域はまた騒乱の地へと逆戻りした。
聖歴670年頃、月竜王の眷族たる憑鬼族のビボース氏族がこの地に流れつき謀略を続ける黒の教団を逆にのっとった事で混乱を収拾したものの、ノクは淫蕩都市と呼ばれるほどに退廃しており人口も激減、周囲の肥沃だった耕作地は荒れ放題という有様。
闇神信仰を冥神&竜人信仰に徐々に切り替え、都市の退廃を淫蕩→遊戯で活気(法整備)に変え、周囲の小領主の組込&耕作地の再整備等々…何とかして聖歴768年にノク領邦国として再建した。
都市丸ごと遊戯(賭け事)場などというバカげた都市設計は元は苦肉の策であったが、戦乱の終結による交易の活発化とムイト川を利用した河川交通でのアクセスのし易さ等から一定の成功を収め、レムリア海洋同盟が締結されてからはマンナグブエの巡礼路の一部になれた事で美食と遊戯の街として各地に知られる事となった。
※信仰と支配氏族の関係でセイラムズ、マクリア、アルワ、フルンジ等の沿岸部の聖神信仰者の多い諸国家との仲はあまり良くない。
■首 長:ビボース・デンデ・ナガロラ=フェブリゾード
■紋 章:絡み合う蛇
■政 体:封建制度
■言 語:レムリア語、獣人語、竜語、他
■人 口:約37,000(周辺人口約37万:人族、獣人族、鬼族、他)
■軍 事:月燐騎士団1,600名、竜騎士7名
■主産業:農業、交易、娯楽産業
■主資源:麦、果実、野菜、甜菜
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・憑鬼族(アンデッド)
現在のノクの支配氏族。吸血鬼の真祖の降臨に触発されたフェブリゾードが冥神の力も使って聖歴500年後半に禁忌ギリギリを犯して創造した最も新しい種族。男女の別はあるが精神生命体で自身では肉体を持たず、他の生物に憑依して肉体を乗っ取っる事が可能で、黒の教団の支部を丸々乗っ取りノクを支配するに至った。レムリア海洋同盟内でも参加の賛否が分かれたが、同盟の会談はノクでは行わない。会談の前後は「聖なる結界」で存在をチェックする等の細かな条件を付けて参加が許可された(黒の教団の壊滅とその後の治世への取組が評価されたためでもある)どうやって子孫を増やしているのかは不明。
・カジノと遊園地
ノクで特に有名なのは国営のカジノと遊園地で、カジノ内には闘技場もあり、ありとあらゆる賭け事が出来るようになっている。遊園地は魔法具の木製観覧車や回転木馬、美食を極めたレストラン等が存在する。また、都市部にも個人経営の料理屋が多く、安価で甘味が楽しめる。
・南方最大の歓楽街
淫蕩都市等と呼ばれていた頃に比べればはるかに縮小したものの、ノクの歓楽街は南方大陸で最大規模なのは変わらない。ここでは娼婦の守護者として闇神の信仰も認められている程である。裏街である歓楽街の治安は三奇人とよばれる者達によって維持されているという。
■人物
【ビボース・デンデ・ナガロラ=フェブリゾード】
種族:憑鬼族(月竜) 性別:女 年齢:250歳以上
称号:ノク領邦国国主/ビボース氏族首長/天位級魔術師
外見は豊かな亜麻色の髪を持つ20前後の小柄な女性。元天位六門で自身の憑依先は代々自身か他人に血を使ったホムンクルスであるためノクの君主となって以降その姿は変わらない。あまり表情は変えずに淡々とした喋り方をし無茶振りもするが、基本的には黒の教団の暗躍等を由としない善性の人物。大分ズレた感覚の持ち主ではるが…
【マリー・ホワイト】
種族:人族 性別:女 年齢:50歳以上
称号:歓楽街の三奇人
歓楽街の娼婦のまとめ役、露出する部位を全て白粉で真白に塗りたくっており一種異様な迫力がある。皺が分からず年齢は50歳以上のはずだが30代くらいに見えるという。一説には色欲の神を崇める神官との噂も…
【バング・ザ・タイガー】
種族:人族(?) 性別:男 年齢:30歳以上
称号:歓楽街の三奇人
筋骨隆々の大男。虎のマスクを被り、夏でも冬でもブーツにパンツ一丁でマントをなびかせて大通りを闊歩する。現代でいうレスラースタイル。困っている人の味方で助けを呼べば何処からともなく現れるという。マスクは大人が全力で引っ張っても取れないらしい。
【ジェスター・チャップマン】
種族:人族(?) 性別:男 年齢:50歳以上
称号:歓楽街の三奇人
道化師の恰好とメイクをしているヒョロっとした瘦身の男。泣いている子供がいれば目の前で鳩を出して見せ、道に迷っている老婆がいれば背負って送り届け、喧嘩中の男女の前に現れては見事な手品に花束を添えて笑いをとって仲裁する。「人間、笑顔が一番!」がモットー。
〇元々はマナングブエの総神殿への巡礼路の宿場街として森を切り開いて建てられた街。一度「真紅の蟻帝」に踏みつぶされ滅んだが、マナングブエが復活したのを境に人々に反撃のための砦として再建され今日に至る。400~700年代は主をたびたび変えたが、聖歴780年に一人の冒険者(後のマニカ王)が琥珀を産出するダンジョンを発見したことで人々がこぞって集まり始め、南部の大森林からくる素材(魔獣)退治に冒険者も増えて街となり、琥珀の権益狙いの周辺都市国家との対立もあり、聖歴801年に都市の竜騎士となっていた最初の冒険者が担ぎ上げられる形で国家宣言をした。950年のレムリア海洋同盟にも参加。国の形態としては王を名目上のトップに抱いた各ギルド長の合議制だが、王は冒険者ギルドと竜騎士団を掌握し最大の軍事力を保持し発言権もそこそこ…だったのだが、近年の冒険者ギルドの改革でその権限を取り上げられそうに…
■首 長:ニーシュ・シュラウド・ディペンス=ヴォルフィード
■紋 章:虹色の蝶
■政 体:立憲君主制
■言 語:レムリア語、獣人語、竜語、他
■人 口:約46,000(周辺人口約46万:人族、獣人族、鬼族、竜人族、他)
■軍 事:マニカ戦士団2,000名、竜騎士9名
■主産業:農業、牧畜、革産業、交易
■主資源:麦、乾酪、革、琥珀
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・マニカ冒険者ギルド
元は国王が直接管理するギルドで実質的には総本部のコントロール下に無い闇ギルド…だったので騎士団に国ごと潰されかけたが、先代の王が交渉で総本部の法・監査を受け入れる代わりに、ギルドマスターの推薦権を勝ち取り、甥で金等級冒険者だったシュラウドをギルドマスター兼マニカ君主国国王に指名した。
(先代は引退し孫達を次のギルドマスターにすべく日々鍛えており、シュラウドにもさっさと後継者作れ!と叱咤している)
・琥珀の迷宮と「戦爵」バルバトス
聖歴780年に発見された現役のダンジョン。元ソロモン72柱でセフィーロでは戦爵の位を持つ魔神バルバトスが支配する迷宮。
出現するモンスターは植物系と動物系及びその魔獣で構成され、強さに合わせて琥珀を体内に持つ(魔獣としてのコアと考えられる=この迷宮の魔獣は全てコア追加の2回攻撃)冒険者の迷宮踏破を遊戯として楽しんでいるらしく、迷宮最深部第17階層にある主の間迄たどり着いた猛者には自ら相手をするという。敗れた事は今まで1回だけ(複数の元同僚=72柱とどの冒険者が何階層までたどり着けるか賭け事をしているらしく最終戦のサポートは万全らしい)その時もダンジョンの運営を条件に見逃されたとか…
・完全未踏域
マニカの南には完全未踏域と呼ばれる針葉樹林帯が広がっており、多くの巨大な魔獣・幻獣・神獣・竜の棲家になっている。マニカの冒険者はこの地の調査も任されており、新人は迷宮で稼ぎ玄人は森林に分け入る…といった具合になっている。マニカの冒険者で許可の下りた者しか入れないこの地は貴重な植物や鉱物の宝庫であるが、その採取は常に命懸け。
■人物
【ニーシュ・シュラウド・ディペンス=ヴォルフィード】
種族:人族(星竜) 性別:男 年齢:28歳
称号:マニカ君主国公王/ニーシュ氏族首長/冒険者ギルド・マニカ支部長(白金等級)
冒険者ギルドの体制が変わった2年前に叔母に王位その他を押しつけられた幸運(不運)な人物。「ギルマスはともかく王位は別に今すぐじゃなくてもいいだろう!」の声は完全に黙殺され、ひいひい言いながらも何とか日々の業務をこなしている…ためか最近はストレスで胃がダメらしい。
愚痴は多いが基本善人で公平、他人の意見を聞き入れる視野の広さとここぞという時の決断力もある。冒険者のまとめ役もこなしていたためギルド職員の信頼も厚いとマニカの為政者としては理想的な人物。本人が望んでいるかは別として…
【ニーシュ・レンディアーナ・ディペンス=ヴォルフィード】
種族:人族(星竜) 性別:女 年齢:56歳
称号:前マニカ君主国公王/前ニーシュ氏族首長/前冒険者ギルド・マニカ支部長
夫に先立たれ後もマニカをまとめていた女傑。冒険者ギルドの改革のあおりも真摯に対応し着地点を見つけるも、息子・娘は今から高位冒険者になるのは歳を取りすぎている為。悪いと思いつつも全ては甥のシュラウドに任せ(彼以外では管理局が納得しなかった為)現在は次代の孫を育てる事に執心している。
※彼女の息子である現王の従兄弟達は宰相や大臣となって彼を支えている。先王と現王以外は、誰も管理局=剣鬼殿との直接交渉はやりたくない(てか無理!)のである。
【ヴラシア・エンジュ・ストラディア】
種族:人族(星竜) 性別:男 年齢:61歳
称号:マニカ君主国評議員議長/薬師ギルド長
マニカ国の評議会の最長老。薬師ギルドの長として国内の薬草・毒草・ポーション等の医薬品を一手に仕切る実力者。評議会の議長も務め国内に隠然たる勢力を持つ。基本方針は保守派だが新種開発や新規の販路開拓等にも積極的で話のわかる爺さん。
【オーメロッド・ユグ・ラーヴァンタン】
種族:人族(半妖精) 性別:女 年齢:?歳(外見は20代)
称号:白の教団/マニカ教会所属/司祭
シュラウド王のパーティーの一員であったハーフエルフの司祭。聖神の信徒で上位神官の資格を持つ。元々は修行の旅をしていたがシュラウドが王位についてしまったため、請われて仕方なく腰を落ち着ける事になった。教会内の序列は上から4番目だが実力では1位と誰もが認めている。
〇ブラムス山系の地下に広がるドワーフの王国、地底都市ガールンを中心に網の目の様に張り巡らされた地下道で各地と繋がっている。聖歴以前からドワーフ達は各地に住んでいたが、真紅の蟻帝クアールンの侵攻により各地の地下集落が襲撃されたため、当時から最大規模の里のガールンに生き残りが集まった。マナングブエからの竜騎士の増援もあり、魔王軍を撃退するものの種としてのドワーフの人口は激減。更に戦乱が続きドワーフの鍛冶の腕を欲しがった各領主に狙われるといった事が続いたため、聖歴407年には竜騎士を派遣したマナングブエ以外とは一切の交流を断った…それからずっと鎖国状態が続いたが、マニカの初代王になる冒険者がガールンを訪れのを契機に、紆余曲折の末に400年ぶりの開国となった。ついでに正式に「山の民の国ガールン」と名乗る事(建国)となった。
開国しレムリア海洋同盟にも参加しているが、元々付き合いのあったマニカとマングブエの関係者意外との付き合いは浅く、地下都市であるガールンへ入国するための制限と警戒は厳しい。一見さんお断りである。
■首 長:鉄の髭バーリン
■紋 章:鎚と斧
■政 体:首長制
■言 語:ドワーフ語、妖精語、獣人語、他
■人 口:約33,000(地底人口約15万:妖精族、獣人族、他)
■軍 事:ドワーフ銃剣戦士団6,000名、竜騎士2名
■主産業:鉱業、細工業
■主資源:鉄、錫、銅、亜鉛、重石、ボーキサイト、他
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・ドワーフの友:ニーシュ・ラグナ
鎖国状態であったガールンの門戸を開いた後にマニカの初代王となった冒険者。長命なドワーフにとっては父や祖父の代の人物で、付き合いのあった者も存命なため王となったマニカよりガールンの方で有名で名が残っている。日本で言うところで坂本竜馬のような人格の持ち主だったらしい。
・重石の門(タングステン・ゲート)
洞窟都市ガールンへ入る為の大門。重石に魔術で結界処理をほどこしたもので聖歴に入ってからこの門を破壊できたものは存在しない。※突破できたものは存在する。
・真銀の武具と銃剣戦士団
様々な鉱物資源に恵まれたガールンだが真銀だけはマングブエからの輸入に頼っており、特に優れた戦士にのみ真銀の武具は与えられる。とは言え砦の防御戦特化のガールンでは魔導銃に槍の穂先(カスタム)を付けた銃剣戦士団が主力なため、最近は紹介状を持った他国の勇士のために作られる事がほとんどだという。
■人物
【バーリン】
種族:妖精族(ドワーフ) 性別:男 年齢:245歳
称号:ガールン国主/鉄の氏族首長:鉄の髭
武具を鍛える事を得意とする鉄の氏族の長にてガールン国王のドワーフ。ドワーフとしても初老の域に入るが鍛え上げられた肉体はまだまだ衰えを知らない。ニーシュ・ラグナとは幼少の頃に出会っており冒険者が来ると懐かしそうに語るが、酒が入ると「なっとらん!」と説教をするとか、当時は幼く彼の武具を鍛えてやれなかったのが心残りとか…彼の父や祖父が「初代海王」「冒険王」「隻眼の剣士」等の歴史に名を残す戦士達の武具を鍛えた事のやっかみも多分に入っている模様
【ドーソン】
種族:妖精族(ドワーフ) 性別:男 年齢:280歳
称号:重石の門守備隊長/重石の氏族首長:灰色の盾
代々ガールンの防衛を担当する重石の氏族の長、灰色の盾(アッシュ・シールド)の異名を持つ防衛線の名主。とは言えよる年波には勝てず、最近は衛兵詰所の奥で居眠りをしている姿も見られるとか…
【ヴェロニケ】
種族:妖精族(ドワーフ) 性別:女 年齢:120歳
称号:宮廷錬金術師/鉄礬土の氏族
炉の製作を得意とする妖精族では珍しく錬金術にも手を出している鉄礬土の氏族出身の若い錬金術師、アルミニウムの精製に成功するなど功績は多大として宮廷錬金術師という新たな役職に任命された才媛。最近の研究は火緋色金に迫る硬度の金属の合成だとか…
〇元々は八竜王国の総神殿であり、八竜筆頭格の幻龍王が鎮座するイルドレフ幻龍王国への門が存在する。聖歴になり八竜神がこの地を去るに辺り総神殿としての権威は低下し、魔王降臨により戦乱の世となって門は閉じ、マナングブエは敬遠な竜人達だけが信仰を伝えるための集落(コロニー)と化していた。
※対外的にはこの時期はマナングブ竜国と呼ばれていた
転機が訪れたのは聖歴661年。現在のムラービトにあった幻龍王神殿の者達が老龍に導かれてこの地に辿りついた事による。交渉の末、元々ほぼ喪失していた総神殿の役割は奥の院に集約し、神殿と門前街を幻龍王の新たな神殿として開放。徐々に人が集まり始めサマリンド湖畔のラトラス山近郊にミスリルを含む大規模鉱床が発見された事で一気に発展した。
聖歴761年に正式にマナングブエ神聖国を樹立。皇は総神殿の大神官を頂き実務は任命された各大臣が担当する立憲君主制度を採用(最初のムラービトの幻龍王神殿関係以外はそれぞれにルーツを異にする各氏族の寄り合い所帯なのも関係している)
その後はガールンとモノモタバ、それと敬遠な巡礼者くらしか付き合いがなかったが、聖歴802年にマニカと正式な外交特使の交換をきっかけに南方世界に広く呼びかけ、世界の安定と共に巡礼者が訪れるようになり往時の輝きが少しずつ戻り始めている。
立場的な問題でレムリア海洋同盟には参加していないが、同盟の盟主の地位にある海の王国(メロエ)が総神殿を敬っている事もあり同盟参加各国との仲はだいたい良好である。
■首 長:ビュセークル・ナガロラ=ユルルングル
■紋 章:装飾された鉾/桜色の龍蛇(幻龍王紋)
■政 体:立憲君主制
■言 語:竜語、レムリア語、獣人語、他
■人 口:約26,000(周辺人口約25万:人族、獣人族、精霊族、他)
■軍 事:聖騎士団600名、神官戦士団200名、竜騎士13名
■主産業:牧畜、漁業、林業、鉱業
■主資源:乳製品、肉、革、鉄、錫、銅、銀、真銀
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・幻龍王神殿と総神殿
マナングブエは幻龍王の本神殿が南に、総神殿となっている奥の院と呼ばれた建物群が東の山の斜面へと続いている。大半の巡礼者は東の奥の院側の玄関口にある八竜の祠が並んでいる場所に参拝する。その奥に総神殿の神官でもある竜人族の住居があり、運が良ければ彼等から直接説法を受ける事ができる。更に奥には嘗てイルドレフ幻龍王国へと通じていた門が存在するが教主の住居でもあり一般の信者は入る事は禁じられている。
・巡礼の宿ワテス
人口約8,000人のマナングブエの保護都市。元は独立した都市だたったが竜騎士がいなかったため、同じ幻龍王の系譜だったマナングブエ神聖国の庇護下に入り現在に至る。北側ルートの玄関口であり交易の中心地。プリダールから穀物を輸入し、代わりに様々な革・鉄・銅製品が輸出されている。
・ラトラス山の大規模鉱床
南方で唯一ミスリル銀が産出する。豊富な埋蔵量を誇るが総神殿に近く周辺の牧畜業に配慮する必要等から生産は厳密に管理されている。
■人物
【ビュセークル・ナンダ=ユルルングル】
種族:竜人族(幻/神格) 性別:男 年齢:1200歳以上
称号:マナングブエ神聖国教主/ビュセークル氏族始祖/マングブエ大神官
・古代種である竜人族であるビュセークル氏族の始祖と呼ばれる人物。南方大陸の栄枯盛衰をずっと見守ってきた大神官。市井に姿を現すのは5年毎の大臣の選出時の承認の儀式の時だけだが、帰り際に市民の質問に気軽に応えたりと割と気安い人柄。本人いわく大神官になったのは聖歴になってからで自分は先達には遠く及ばないと謙遜するが、天龍の巫女や陽竜の祭祀王が敬意をしめし、説法時は光背が広がった等の伝承も存在する。
【イデア・アリオト・ナガロラ=ユルルングル】
種族:人竜(幻) 性別:男 年齢:50歳
称号:幻龍王神殿神官長/マナングブエ典務大臣
・代々幻龍王に仕える古い神官の家系であるイデア氏族出自(長の従兄弟でもある)の幻龍王神殿の神官長とマナングブエの典務(式典・祭)大臣を務める謹厳実直な男性。他の各大臣(首相:内務:外務:軍務:財務:工務:農務:法務)は有力氏族からの選抜での投票で変動があるが、典務大臣だけはイデア氏族の者と決まっている。
【カンダヴァ】
種族:竜/古竜格 性別:雄 年齢:1500歳以上
称号:八竜王神殿守護者
ラトラス山の頂に鎮座する総神殿を守護する光竜。南方大陸南部唯一の古竜であり、魔王軍も彼がいるためこの地には手を出さなかったと言われるほど、性格は理知的で穏健だが口調はやや尊大と言われている(並ぶものがいないので仕方ない面もある…)
〇南レムリア山脈に囲まれた盆地状のこの土地は血の気の多い鬼族が支配する土地でジュレパーニュ陽竜王国とは敵対的な関係だった。その関係が変わったのは聖歴320年頃に陽竜王国の首都が真紅の蟻帝に蹂躙され、生き残りの王族がクディリ城に辿りついた時からである。
援軍を請う王弟に対し当時の鬼の首長は王女を嫁にもらうことを条件に援軍を確約。周辺氏族も説き伏せて総勢1万とも言われた鬼族の戦士団がムイト川流域奪還戦に参加。そこに白の教団の聖騎士や神官戦士も合流し激戦の末に遂に魔王軍を退けるに至った。
一部の鬼族は(シーラーズ等)は残ったが、残りは故地に引き返したが生きて戻った者は千人にも満たなかったという。一連の戦いで鬼の首長も王弟も戦死しており、通常であれば王女が生き残りの有力貴族と結婚し陽竜王国を再建するはず…だったが、約束は約束と鬼の若長が王女をイファトの鬼族伝統の略奪婚かまして二人手と手をとりあってイファトに脱出。追っ手を振りきり幸せに暮らしましたという(ムイト川流域の大小領主の乱立からの黒の教団の浸透という現地を混沌の渦に叩きこむことになった事件である)
以後、ジュレパーニュ陽竜王国の後継者の地位も手に入れたこの若長の氏族が周辺氏族を呑みこみ勢力を拡大、曾孫の代にはクディリ城を奪取しイファト鬼族国を宣言するも高祖母の故地にそれ以上攻め込む事はせず、北西部の荒地の開墾を奨励し国力を伸ばし現在に至る。
首都に白の教団の寺院を建立したり、聖歴950年のレムリア海洋同盟にも参加を表明し認められる等、外交は積極的で国外の情報収集に優れる。
■首 長:プロゥ・ジャズィーレ・ナガラ=ガルレード
■紋 章:島津十字
■政 体:封建制
■言 語:鬼族語、レムリア語、獣人語、他
■人 口:約38,000(周辺人口約40万:人族、獣人族、鬼族、他)
■軍 事:戦鬼傭兵団8,000名(半数は国外)、竜騎士7名
■主産業:農業、傭兵業、酒造業
■主資源:薩摩芋、大豆、油菜、鉄、石灰
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・クディリ城市
人口:9,000程、東南北を南レムリア山脈に西は荒れ野が続くイファトの北への唯一の街道を遮る形で建てられたクディリ城を中心とする交易都市。八竜王国時代の見事な城塞建築がほぼ完全な形で残っており、平和な時代では観光の名所にもなっている。
・提灯街と焼酎
首都イファトの東街にあるこの国最大で唯一の歓楽街、その南側は造り酒屋が軒を並べ強くて美味い様々な焼酎が味わえる。のんべえ共の聖地。
・イファトの傭兵と王位継承
イファト鬼族国の伝統で一番強くて一番賢い者が王位につく。王位継承者は国民にそれを示さねばならず、王位継承者に選ばれた者は一番手っ取り早い方法として、竜騎士になるか傭兵団を率いて世界に出てその力と統率力を誇示する(活躍と失敗は白の教団経由でほとんんどバイアス無しで世間に公開される。また50~100人程度の傭兵団も切り盛りできないで国の切り盛りができるか?という考えでもある)最終的な判断は現王が下すが民衆のこういった評判はバカにできない。この制度のためイファトの傭兵団の規律は厳しくその実力は確かなものとして世間に周知されている。
※傭兵家業に精を出しすぎて、国内の有力者への顔つなぎや竜騎士となるべく訓練を疎かにして継承権を取り上げられたなどという笑い話も…
■人物
【プロゥ・ジャズィーレ・ナガラ=ガルレード】
種族:鬼族(夜叉) 性別:男 年齢:46歳
称号:イファト鬼族国国主/竜騎士団長/プロゥ氏族長
・先王の三男で若い頃から竜騎士として頭角をあわらし現在に至る。戦士としても将としても優秀で王としても民を第一に考える善き為政者。だが、夜叉の血は健在で武闘派で強い戦士が現れると闘ってみたいと言い出す(実際に手合わせをしたことも)困った悪癖がある。男4人に女2人と子沢山だが幸い兄弟間の仲は良く、家庭円満で長兄イズィーレ(現副宰相)が後継者と定まっている。
【ボラム・シージゥ・ディエント=ガルレード】
種族:鬼族(羅刹) 性別:男 年齢:41歳
称号:戦鬼傭兵団千人長/ボース氏族長
・イファトの羅刹族を束ねる強さこそが全てを身上とする武人。故に表向きは王家に従っているが下剋上の機会を虎視眈々と狙っているという噂もあり…ジャズィーレの三男である戦鬼傭兵団団長のスィジィールの事は若輩者と侮り、後継のイズィーレは文弱と嫌っており、唯一竜騎士団副長を務める次兄のジャーホンは戦士と認めている。四男のジアジウは…戦狂い
【グジャド・オルレル・ボース=ガルレード】
種族:獣人族(ジャッカル=胡狼) 性別:女 年齢:28歳
称号:グジャド氏族若長/常住坐臥
・イファトの諜報を担当する胡狼の獣人族である女性。変装の名人であり何にでも化けて何処に入り込める事から畏怖を込めて「常住坐臥」と呼ばれている。
〇八竜王国時代から続く月竜王神殿のある街であり、ナーベル月竜王国第三の都市として発展していた。聖歴320年頃に真紅の蟻帝により南レムリア山脈北側にあった月竜王国の首都が陥落。多くの難民が出るも、冬の南レムリア山脈を越すことができずに、ほとんどが死亡する大惨事となった(この事件は月竜王の心に深い傷を残し憑鬼族が誕生する遠因にもなっている)
幸い魔軍は南レムリア山脈を越える事はできず(真の目的の月竜王国領土からイファトへの東進は、当時の両都市間の広大な荒野が過酷すぎて断念)チャンガミレは僅かな生き残りを迎え入れナーベル月竜王国の名を残していたのだが…ここにも新たに黒の教団の魔の手が迫っていた。
これに危機感を覚えた当時の王と神殿長が聖歴572年に神の降臨を行ない、召喚に応じたフェブリゾードは対抗種族として当時の神官達を憑鬼族へと変貌させた。精神生命体である彼等は怪しい人物に憑依し黒の教団の陰謀を阻止する事には成功するも、その他者を乗っ取るという性質が反発を生み騒乱に発展。憑鬼族となった神官達(ビボース氏族)は本格的な内戦になる前にこの地を離れ、当時の王も責任を取らせて退位放逐し。貴族達が実権を握る協和制となり聖歴665年に月竜王の名を冠するフェブル協和国となった…のだが、これは月竜王の怒りを買う事になり憑鬼族以外の神官達が魔術どこらか祈りの言葉さえ一切使用できなくなるという悲劇に見舞われ、慌てた貴族は放逐した王族の生き残りを何とか探し出し平身低頭で王位に迎え聖歴681年に改めて立憲王政(王族は今更不信感しかなく、貴族達も完全に権威を手放すのを嫌ったための妥協の産物)のチャンガミレ月竜王国として再建。
ようやく朝の祈りも祭祀の詩も聞こえるようになった「静謐都市」の名はここから来ている。その後は内部でのゴタゴタはあれど平和を享受し、レムリア海洋同盟にも参加し現在に至る。
■首 長:レペス・グリンダル・ナガラ=フェブリゾード
■紋 章:紫紺の竜(月竜王紋)
■政 体:立憲君主制
■言 語:竜語、レムリア語、獣人語、他
■人 口:約30,000(周辺人口約31万:人族、獣人族、精霊族、他)
■軍 事:紫紺騎士団1,500名、神官戦士団300名、竜騎士7名
■主産業:農業、林業、漁業、酪農
■主資源:麦、芋、木材、馬、皮
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・月竜王神殿
建立当時のままの姿を残す月竜王を祀る神殿。静謐を由とする教義の為、月竜の総神殿でありながら非常に静かな場所となっている。人だけでなく建物も魔術や様々な技法を駆使し、音が出ない工夫がされている。
・風の園
チャンガミレのあるミンディ川の一帯は湿潤大陸性気候に属し、南方では珍しい比較的寒冷な気候となっている。南部の大森林に遮られた東部は農耕に適しているが、寒風吹きすさむ西部はどの季節でも強風が吹き低木と平原が広がり風の園と世呼ばれ、農耕には適さないが野生馬が大量に生息しチャンガミレの住民は主に酪農の場として活用している。
・ナーベルの大砂丘
南レムリア山脈を挟んだ北側、嘗てはナーベル月竜王国の首都があった地は、現在は海まで続く大砂丘帯となっている。元々イファトまで続く荒地で古王国は聖ファランギアを真似て首都回りから少しずつ開墾して緑を増やしていたのだが、真紅の蟻帝により首都及び周辺の開拓した街や村々が壊滅し、数百年かけて荒地や砂漠へと還っていった。嘗ての首都や街は今も砂丘の何処かに埋もれたままになっている。
■人物
【レペス・グリンダル・ナガラ=フェブリゾード】
種族:人竜族(月竜) 性別:男 年齢:30歳
称号:チャンガミレ月竜王国国王/レペス氏族族長/月竜王神殿神殿長
・先王の死去により王位を継いだばかりの祭祀王。現存する数少ない八竜王国の王族の正当な直系。覇気のない人物だが責務は淡々とこなしている。後継者を作る必要性から政略結婚で正妃と多数の側室を持つが、愛する家族は神殿の方にいる事が世間にも知られている。とはいえ他の子ども達(5男3女)にも情が無いわけではなく、よく全員を連れ出して神殿で一緒に遊ばせたり勉強を見たりもしている。妻(背後にいる貴族)達の仲は悪いが子ども達の仲は良い。
【レペス・イディヤ・ナガラ=フェブリゾード】
種族:人竜族(月竜) 性別:女 年齢:28歳
称号:チャンガミレ月竜王国王妃
・元の名前はナリ・イディヤ・ディエント・フェブリゾード、ナリ氏族の長(チャンガミレ侯爵)の娘。王とは政略結婚で王太子たる長男と次女を生む。我が子を守るべく他の側室達を常に監視・警戒しているが、逆に愛妾であるアイシャは子が女子である事もあり立場の弱い彼女と子を守る姿勢を取っている(王への影響力を維持するためとも元々学友か何かで仲が良かったのでは…)
【エレス・アリシャ・カルネシア】
種族:人族(月竜) 性別:女 年齢:31歳
称号:月竜神殿付助祭/司書
・柔らかな雰囲気の伊達眼鏡をかけた美女。王の愛妾で一女を設けている。他の王子王女の教育も一部担当しており王と王妃からの信頼は厚い。
※ここからは王室関係者か裏家業の者が知名度45で成功しないと分からない
元王族付の影の任務を行なう凄腕の暗殺者。その恐ろしさからイファトの「常住坐臥」に対し「鬼哭啾々」などとも呼ばれたが、警護についた王太子に一目惚れされ、紆余曲折を経て現在に至る。当然王妃も正体を知っている。
〇聖歴300年頃までは漁業メインの地方都市でしかなった。魔王によりナーベル月竜王国が崩壊し、その難民が押し寄せた事で事態は一変。対魔軍用に城壁を新調…はせずに、港湾施設と外洋船の建造を優先(巨大な魔王相手に城壁は意味をなさず逃走もしくは援軍が到着し易いように)させた…結果として魔王軍は重要な南方中心部の制圧を優先したため戦火に巻き込まれる事は無く現在へと続く港湾都市の土台が出来上がったが、今度は増えた月竜信仰氏族と土着の地龍信仰氏族の間で争いが勃発。これに黒の教団の暗躍も重なって長い間周辺も巻き込んだ小規模な争いが延々と続くこととなった。
これに終止符をうったのが海賊王の仲間だった女神官である。聖歴706年頃から約20年かけて両氏族を説得し争いを終わらせ聖歴746年にフルンジ王国が建国された。この時に月竜氏族の大部分が聖神に帰依している。
その後は港湾都市として順調に発展しメロエと交易・その後にメルキアとの交易・レムリア海洋同盟にも参加し南方でも五指に入る巨大都市へと発展し現在に至る。
■首 長:ローフ・ササン・ディエント=ヴ・デゲイ
■紋 章:炎の意匠化
■政 体:中央集権制
■言 語:交易共通語、レムリア語、獣人語、他
■人 口:約70,000(周辺人口約75万:人族、獣人族、聖霊族、他)
■軍 事:海炎騎士団3,500名、竜騎士12名
■主産業:交易、農耕、漁業、果樹栽培
■主資源:米、麦、魚、ワイン、果物
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・聖餐の大聖堂(聖女の大食堂)
フルンジが王国となる前年、聖歴745年に完成した白の教団の大聖堂。荘厳な雰囲気の立派な神殿だが、初代神殿長(女神官)の趣味で併設された食堂の方が有名になっている。気候も温暖で山海の食材が豊富に獲れるフルンジは食道楽で知られるが、神殿に併設された大食堂は安い美味い早いの三拍子で知られ、昼間は一般にも開放されている。
・信仰の街ウランガン
人口7,000程の南レムリア山脈の切れ間にあるウランガンはフルンジ王国に所属する交易路沿いの大きめの宿場街である。ただこの街及び周辺の住民はフルンジ建国時に聖神に帰依するのを拒んだ月竜信仰氏族の子孫達で、街の中央にある神殿も月竜王のものである。
■人物
【ローフ・ササン・ディエント=ヴ・デゲイ】
種族:人族 性別:男 年齢:41歳
称号:フルンジ王国公王
・食通で知られる賢王。家族だけの時は自ら腕をふるう事もあるとか、後、お忍びでこっそり聖女の大食堂に紛れ込むとか…
【ローフ・シャリア・ディエント=ヴ・デゲイ】
種族:人族 性別:男 年齢:19歳
称号:フルンジ王国王太子、ローフ氏族首長、竜騎士
・いかつい大男で年齢より老けて見える王太子。竜騎士になると共に父王からローフ氏族の首長を譲られ着々と地固めをしている。個人としては義に熱い紳士で絡め手は苦手な模様。
【ノース・ブリアン・ディエント=フェブリゾード】
種族:人族 性別:男 年齢:27歳
称号:フルンジ王国ウランガン伯、ノース氏族首長
・ウランガンの街を治める伯爵家の新当主で頭脳明晰な策謀家。様々間黒い噂を持つが実情をつかめた者はいない。
〇聖歴300年後半に魔王の侵攻により逃れた人々がフルンジに向かわず、ルヴィア・メイルの東側のこの辺境の地にたどり着いた事からカネム・ボルヌの歴史は始まる。
最初は1,000人にも満たなかった人口は周囲を開拓し聖歴500年代の流民を受け入れ、ルヴィア・メイルのエルフとの諍いを治め、徐々に大きくなって聖歴650年頃にはカネム・ボルヌ国が建国される。
そして聖歴670年に後に海賊王と呼ばれる男がこの地に生を受けた。彼は仲間と共に海原に乗り出し後に大海賊となり更に聖歴703年には海の王国を築き初代国王となった。その数年の故国に凱旋した。目的は交易路の開拓・整備で当時の王はこれを快諾し半島部の国家としては最初の同盟国となった。
※最もこの同盟は交易路の整備としてもメロエ王国側にメリットは無く、初代海皇の故国への虚栄心、または故郷への思慕のためとも…
その後は辺境のこの国は大きな災難に見舞われる事もなく聖歴950年のレムリア海洋同盟にも最初から参加し、現在に至る。
■首 長:イエニーク・ボルカン・ディペンス=ユルルングル
■紋 章:大蟹
■政 体:専制君主制
■言 語:竜語、精霊語、レムリア語、ザウリア語、妖精語※
■人 口:約23,000(周辺人口約23万:人竜族、人族、獣人族他)
■軍 事:蟹鋏騎士団1,200名、龍騎士5名
■主産業:農耕、漁業、酒造業、交易
■主資源:麦、芋、魚
■月 道:無し
■その他の地勢・伝承
・ルヴィア・メイル(雪月花の森)
聖歴以前より存在するエルフのルヴィア(雪月花)氏族が治める大森林。当初は流民に森を開いていたが人が増えると森の木々を乱伐する者が現れ、更にエルフの美女を手籠めにしようとする不届き者が出た事で戦争状態に突入した。戦争は10年に及んだが、都市側が犯人を見つけ出し捕縛して引き渡した事で休戦。正式にカネム・ボルヌ国を建国しルヴィア・メイルと森の使用について細かな条約を結ぶ事になった。それから300年以上たち妖精族も代替わりしているので両者の仲は昔ほど険悪ではない。
・アクアヴィット
芋から作られる蒸留酒。ルヴィア・メイル(雪月花の森)で採れる香草を使い仕上げられるここでしか味わえない名酒。
■人物
【イエニーク・ボルカン・ディペンス=ユルルングル】
種族:人竜(幻) 性別:男 年齢:41歳
称号:カネム・ボルヌ国公王、ほら吹き王
・大言壮語がすぎるためほら吹き王などと揶揄される小男。追いつめられると力を発揮する、やる時はやるタイプだが普段はごく潰し。政務も軍務も王妃が見ており完全に尻に敷かれている。
【イエニーク・マルティナ・ディペンス=ユルルングル】
種族:人竜(幻) 性別:女 年齢:39歳
称号:カネム・ボルヌ国王妃、イエニーク族女首長
・ほわほわとした雰囲気の美女だが怒ると怖い。政務軍務も掌握しているやり手。四男四女の母で夫である王を完全に尻に敷いている…が、夫にベタ惚れしているのはカネム・ボルヌ最大の謎と言われている。
離島都市 アクスム(聖神=海)人間族 人口:24,000
海王都 メロエ(幻神=海)人竜族 人口:110,000
海中都市 ルルイエ(幻神=海)ハウサ諸王国 人魚族 海龍王神殿 人口:50,000
回遊都市 モスタリ(機神=機人族) 人口:?
センベス島 狂雷 海賊島 人口:?
ラナウ島 魔蟲島 人口:?
スラカルタ 人口:10,000
プリダール 人口:12,000
ワテス 人口:8,000
クディリ 人口:9,000
ウランガン 人口:7,000
特殊:人竜族、憑魔族